へちまのように曲がった感想 ( No.7 ) |
- 日時: 2011/03/09 04:51
- 名前: 脳舞 ID:fvHef44w
>ふぁいやー、あいすすとーむ、じゅげむ、ばよえーん! とりさとさん 悪魔と願い事と云えば、それを叶えて貰った代償に破滅する……というのがよくある話で、どんな破滅が待っているのか、あるいはどう悪魔を出し抜くのか、そんな予想をしながら読んでみれば予想外の展開に。 何もないことが怖い、というのはなるほど逆説的な意地の悪さで、そこを無遠慮に突くだけ突いて消え去ってしまう悪魔はまさしく悪魔ですね。悪魔の中に入り込むシーンでの改行のない文章の畳み掛けが、現実から切り離された世界への表現として面白いと思います。 へちまを季節の移り変わりの表現に利用したようですが、意地悪く云ってしまえば特にその必要がないように思えたことが気になりました。
>復讐の実験 もげさん 有名なミルグラム実験をモチーフにした話ということが作中でも明示されていて興味深かったのですが、物語としてはもう少しプラスアルファが欲しいように思います。つとむユーさんがご指摘なされていますが、私も詠美が被害者になる展開があった方が縛りの観点からも物語としても面白くなったのではないかと思います。この実験そのものがまたさらに実験の中のものである(例えばスタンフォード監獄実験の一環であるとか)ような入れ子式の構造にしてみるとか……いや、何様のつもりなんでしょうか、私。
>へちまは夜眠る つとむユーさん なんとなく森青花の「BH85 青い惑星、緑の生命」を連想したのですが、それよりはもっとホラーな香りですね。ご自身があらすじのようだと仰っておられますが、どちらかと言えば物語の序章といったような趣が。素直にホラーにするにはちょっと枚数が足りないというか、恐怖を掻き立てる段階が欲しかったように思います。 「へちま」「操作」が上手く物語の筋に絡んでいる分、「椅子」と縛りが今一つ生かし切れていないような印象があって、ちょっと勿体なく感じてしまいました。
>へちま RYOさん お題に「へちま」があって、あろうことかタイトルにまで使われているのに、まさかこんな登場の仕方をしてくるとは予想もつかず、発想にド肝を抜かれました。何故絞殺してしまったのにも関わらず、逮捕もされずに日々を送っているのかという疑問はあったのですが、そういうことだったとは……。 少だけ違和感があったのは「お、おまえだったのか」の辺りなのですが、そのセリフに至るまでにもっと何が起きているのかわからずに混乱するものではないか、などと思ってしまいました。それとも動くへちまと「あの人」は日常的に戯れていたのか……そう考えるとまた別種の怖さが湧いて来もしますね。
>自作 「祟りじゃ」の件ですが、思い切り勘違いしていました。それから、舞台が何時代なのかまったく書いていないことに今更ながら気づきました。江戸時代なら初期と後期のどちらでも問題ないような話ではありますが……。
久しぶりの三語参加、楽しかったです。
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