Re: 即興三語小説 ―今週から残業が多いという理由で業務量が減った― ( No.6 ) |
- 日時: 2013/07/11 18:17
- 名前: 卯月 燐太郎 ID:WEufP3Cc
●[127] 即興三語小説、感想
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●お、さん読みました。
お笑い系でしたか。 巨体の持ち主の友人が主人公の妹を好きなので取り持ってほしいというお話ですが、巨体に似合わず、乙女チックな友人で、妹と言えば、ちゃきちゃきの性格、そこに来て顔が可愛いので、持てる要素があるが、何かしら主人公こと兄のことを冗談か本気かわからないけれど、好きだとか言っている。主人公は迷惑をしているという話です。 そこに魔の三角関係が巨体の友人からは成り立っているというお話でした。 微妙なところで、男と女、兄妹の関係が成り立っていました。
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●Zooeyさん、読みました。
夫の不倫で別居ですか。 子供と言っても中学2年生の男の子と小学6年生ぐらいの女の子かな。 夫と彼女が子供を手なずけるべく、映画に誘った。
「夫は恋人と子供たちを親しくさせたい一心らしい。元モデルで青学出の彼女に、」 ということで、年齢は書いていませんが、おそらく主人公の女性よりも若くて美しいのでしょう。 主人公は夫を取られ、娘は彼女に懐いでしまい、息子は反抗期で主人公のことを母親と思わないそぶりです。 だが、ラストの言葉に主人公は救われたのでしょう
>>「忘れてた」 そして振り返り、にこりともせずに、こう言った。 「ママのがきれいだ」<<
ちなみに、文体が作品に合っていました。 導入部などは、「腹に虫が蠢くような、ざわ、とした感触が走る。」と主人公の気持ちが文章によく出ていますね。
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●星野日さん『火消し屋さんの告白』読みました。
よくまとまっている作品です。 タイトルにある『火消し屋さんの告白』とは何かと思いました。 「憎しみを消す」と言う事なのですよね。 御作通りではありませんが「イヤなことは1週間で終わらせるコツ」と言う本はありますね。 手元にあるので本の目次を読んでみますと、御作と同じような「火消し屋さん」というかストレスをうまく発散させるコツが書いてあるようです。 本は手元にありますが、内容をまだ読んでいません。 どちらにしても面白い発想ですね。敵を討つのではなくて、忘れさせるというか、心を癒させるのですから。 これが一番平和でしょう。 ところが、主人公は火消屋なのに心の中は真逆のことを発想しているというか、器用に忘れて生きる人物よりも「愚直な男」のほうが好きなのだ。 これは、火消と言う仕事柄、性格が向いていないのでしょう。 結局カトウの火を消して恨まれることになる。
ところが、カトウに新しい喜びが出来ると、今度は火消を商売にしていた自分が嫉妬をしていた。自分の火を消していたはずなのにくすぶっていたということを知り、もみ消した。 御作を読んでみて、人生が二つ語られていると思いました。カトウの人生そして火消屋の人生。 面白かったです。 ラストでカトウに新しい女らしい者が現れた時に、もう少しわかりやすく描いたほうが、よいとは感じました。
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●しんさん「特別な日」読みました。
七夕と絡んで兄と妹の少し甘い関係と言ったところでしょうか。 ラストの方でいろいろと種明かしされるので、両想いといった関係でしたが、いやらしさはなくて、すがすがしかったです。 ある意味、こういった兄と妹の関係って多いのかもしれませんね。 >>お題が比較的簡単なので、逆に難しかったです。インスピレーションがわかない。<< これはありますね。 だから、私も他の方にならって「六題」と任意お題込みで書きました。
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●感想返し、ほか。
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星野日さんへ
ご感想、ありがとうございます。
>>> 「関川さんは、盆休みはどうするの?」 「あるある、おおありよ」っていうところが、なんか可愛くていいですね。 終盤の徐々に夏っぽくなっていく作品の雰囲気も良かったと思います。<<
●ここは、お互いの盆休みの話題ですね。 そこから彼女のこととか、故郷のことを顧みるところです。 自己紹介のような感じで主人公の立場を書きました。
●「終盤の徐々に夏っぽくなっていく作品の雰囲気」は縁日のことを描写して、ラストでは故郷の母親との電話で盆は故郷に帰ることを決意して結婚を考えている彼女を連れて帰る話ですから。
>>と言った後になんですが、この作品はなんだか読むのが大変でした…! たぶん、数行や数文のなかで、ころころと話題の矛先のようなものがいろいろな方向を向くせいで、文章を追いかけるのに気を回してしまい、話を追いかけるのが大変に感じてしまったのかも知れません。<<
●エピソードをいろいろと挿入しましたからね。 作者としてはこれぐらいなら大丈夫だと思っていたのですが、なかなか、難しいです。
>>この手の文体は、もっと長い分量でゆっくりと書くのならばいい味になるのでしょうが、ちょっとこの短さでやるのには、めまぐるしいのかなあと。 終盤の、ちょっと足早になっているくらいのテンポと書き方のほうで一貫したほうが、丁度いいのかなと。
●導入部がゆっくりでラスト近くでテンポが速くなったということですね。 それでラスト近くのテンポに合わせた方がバランスはよかったのではないかと言うことですか。エピソード等を注意して再読してみます。
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お、さんへ
ご感想、ありがとうございます。
>>最初のシーンの雰囲気はどっかで見たか? と思いつつ。<< ●この作品の元になるのは以前いたサイトで9年ほど前に投稿済みです。 良くも悪くも話題作だったので、もしかして、その関係かな……。
>>やっぱり、巧いなぁと唸らされる。シーンの継ぎ目のシームレスな感じとか、ぜひ見習いたい。<< ●長年感想や批評等を中心に勉強したかいがありますかね。
>>このボリュームでは望みすぎだろうけど、一方で、巧いだけに、予定調和にはまり込んで、巧いという他の感慨を抱けないような傾向もあるように感じました。<< ●なるほど、予定調和ですか。結局は書き込みが足らないのですかね。 9年前の作品と違うところは、矛盾点を少なくしました。
>>少女が登場したとき、猫か幽霊の話出なけりゃ良いなと思ったけど、出ちゃいましたねw あと、ラストでのお題消化はやや強引でした。お題消化に関しては僕も大概だけど。<<
●「少女が登場したとき、猫か幽霊の話出なけりゃ良いなと思ったけど」これは勉強になりました。練り込みが足らなかったようですね。
――――――――――――――――――――――― >卯月さん >>ギャグ物……orz 身も蓋もない判定ありがとうございます。<<
●返信 千屋を筆頭に人物がよく描かれていますし、情景もばっちりでした。 だから、読んでいてイメージがわいてくるのですよね。 そこに来て、内容にとぼけたところがあるので、落語にでもできそうな作品です。 妹を中心にした三角関係、ラストはめでたしめでたしですね。
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●しんさんへ
ご感想ありがとうございます。
>>ちょっと序盤にストーリーにとって不必要な情報過多だとおもいます。このあと長ければ出てきた情報に意味がでるとおもうのですが、これで完成品でよんでいますので情報整理したほうがいいかとおもいます。<< ●「序盤にストーリーにとって不必要な情報過多だとおもいます。」主人公の表現と立場を読み手にわかってもらうためには、この程度は必要だと思いました。
あとお題ですね、 >>「牛の碁盤乗り」「占星術」「世界遺産」の特に牛の碁盤乗り、世界遺産ですね。 作者自身の縛りなのですがストーリーの中核にあるわけでもなく、なくても問題はないですよね。逆にちょっと足ひっぱっているようにみえます。使用する余裕があるのであれば、もっとストーリーの完成度をあげてほしいです。<<
●私は自分の書く「三語小説即興文」に完成度の高さは、求めていません。 私の目的は、アイデアの発想と伏線の張り方、ショートショート並びに掌編の構成等のイメージ・トレーニングです。 今回は九年前に書いた作品を持ってきまして、それにこちらのサイトの「三語小説即興文」の「お題と縛り」を使って再構築してみました。
「牛の碁盤乗り、世界遺産」この二つのお題については、導入部の居酒屋で伏線を張っておけば、ラストで出てきても、違和感がないという収穫がありました。縁日を歩いているときに伏線を張ってもよいですけれど。
「三語」はイメージ・トレーニングに使っているだけです。 これをやっておくと、一般作品を書くときにアイデアとか伏線等を張るのにあまり苦労はしないので、便利です。
ちなみに他の方(第三者)にまで私は「三語小説即興文」の目的について押し付ける気はありません。
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●zooeyさんへ
ご感想ありがとうございます。
●まず、最初に言っておきますが、これは不思議系の作品ですので、キャラクターの個性もそのように書いております。
>>改稿後のものは、自宅に泊める理由は変わっていましたが、ちょっとそれもしっくりきませんでした。 女の子の印象は、相当おかしい人、というのが普通かなと思い、真に受けて連れて帰ってしまうのが、ちょっと感情的に違和感があったんですよね。 大人がそんなに簡単に信じ込まないだろうな、と。<<
●下記が改稿後の作品です。 「主人公の出生地を覚えていた」はともかくとして、「亡くなったお父さんが占星術好きでさ、いろいろ占ってもらっていたじゃないの。将来の仕事は弁護士になるというのもお父さんの占いからでしょう」これは親子しか知らないことです。 これらを知っていたし、苗字が主人公と同じ「関川」そして「家族」だといったので、連れて帰ったのです。
―――――――――――――――――――――― するとしばらく歩いたところで、後ろから声をかけられた。 振り向くと、人なつっこそうな顔をしながら近づいてきて、いきなり出生地と出生時間を告げられた。 刹那何を言っているのか理解できなかったが、「占星術であなたを占っていたのよ」と言われたときは、度肝を抜かれた。 たしかに出生地は当たっていたが、出生時間までは自分でも覚えていない。それを彼女はどうして知っているのだろうか……。 「あたし今夜泊まるからねー」と、言う。 俺は、彼女の頭の先から足の先までを見ている間に意味がわかった。 多分先ほどの居酒屋で近くに座っていて、雑談で話していた俺の出生地を覚えていたのだろう。出生時間はデタラメに違いない。 「だめだめ」 俺は躊躇しなかった。知らない少女を自宅に泊めるほど、馬鹿ではなかった。ろくでもないことが起きるに違いない。何かそんな予感めいたものがあった。 「どうしてよー? 占星術であなたの未来がわかっているのだから、それを教えてほしくはないの?」 「占星術とかの占いを俺は信じないんだよ」 「そんなこと言っていいのかな? 亡くなったお父さんが占星術好きでさ、いろいろ占ってもらっていたじゃないの。将来の仕事は弁護士になるというのもお父さんの占いからでしょう」 「どうして、そんなことを知っているんだ?」 「お父さんに教えてもらったからよ」 「えっ? お父さんって、俺の親父のことか?」 「そうよ、今夜泊まってお父さんの代わりに、あなたに説教しなきゃならないわね」 年下のくせに、おしゃべりがうまい。 「名前はなんというのだ?」 「関川よ」 「えっ? 俺と同じ苗字か? ということは?」 「あなたの家族だよ」 家族……? 妹はいないし、もしかして、亡くなった親父の隠し子か? これはとにかく事情を聴かなければならないと思い連れて帰ることにした。
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>>もう少し尺が長ければ、前半のいろいろなことが回収できたのだろうな、とは思いました。<< ●主人公の表現と立場を読み手にわかってもらうためには、この程度は必要だと思いました。
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●私の作品への返信は、この欄で書かせていただきます。
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