Re: 即興三語小説 ―「半減」「クマゼミ」「桜」 ( No.5 ) |
- 日時: 2015/08/11 18:54
- 名前: ラトリー ID:fuGLpE8s
>お さん 感想&解説ありがとうございました。 自分の書いたのだと、やはり結末の落とし方へ注目しすぎて心情変化が置き去りになっている、という難点がありますね。 ウマとシカが共に(そして彼らだけが)まさに馬鹿野郎なんだ……というノリで発想したので、その点がはっきりするよう手持ちデータの結末を書きかえておきました。 また何かの機会に、どこかで出せたらいいなあ、と思います。
解説のほうは、交えて読みなおすことでいろいろ細かく見えてくるものがありました。 青年は、当事者たちがみなそれぞれの形で幸せになってほしかったんですね。それで、むしろ少年がずるをするよう言外に促して、結果的に念願をかなえたと。 実際に物語としてもう少しふくらんだ形になれば、さりげない描写でその辺がうまく読みとれるようになってるんだろうな、と思います。
彼らの娘にしても、将来的にはいろいろありそうなのは予感できます。ただ、そこへ行く前に物語が終わるのであればあまり問題ないかも、と再読して感じました。 サクラとクマゼミの名前の由来は、何となく感じてました。そもそもクマゼミの生態として、桜の木にとまって樹液を吸うのは割と普通にあるみたいですね。 春に花が満開のうちはセミも地下へもぐってすごし、夏になり葉が生い茂ると地上へ出てきて幹にとまり、栄養を受け取りながら声を限りに鳴き続ける。 両者の関係は物語にしても不思議な因縁・つながりを生みそうで、どことなく魅力的でした。自分が書いてみようと思ったのも、その辺がきっかけのような気がします。
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