Re: 即興三語小説 ―「半減」「クマゼミ」「桜」 ( No.4 ) |
- 日時: 2015/08/10 23:30
- 名前: お ID:Nl.mktak
らとりーさん どうも、おひさしぶりです。 たまにはチャットにも顔を出して下さい。 まあ、日曜にしか人はいませんが。 感想、ありがとうございます。
まず、御作について。 TCで任侠系の話を見るのは、あまりなかったように思います。 ちょっと新鮮でした。 しかも、かなり雰囲気があって興味深かったです。 ただまぁ、僕の読みが甘いのかも知れませんが、レトリック的な意味で馬の心情の推移が良く分かりませんでした。似た者同士? なの? 馬鹿野郎どもだ」の台詞の 共 が鹿の他に誰を指すのかわかりませんでした。
感想への返事として >冒頭 イメージとしては、道教説話的な仙人の話の雰囲気でした。
>賭け 「二人とそれぞれ賭をしていてね。一勝一敗、ちょうど良かった」 と書いてあるように、一勝はサクラに対して、一敗はクマゼミに対してです。 だから、サクラから品物を徴収して、クマゼミに渡しているわけです。青年魔法使いとの賭とは、これは別です。 青年との賭については、なんでもありもなにも、 「何の話だ、君がズルをして賭に勝ち、私が負けた。それだけのことだろう」 と書いているように、ずるです。 そもそも、この話において賭は単なる体裁です。 青年が正面から頼みごとが出来ないから賭の体裁で話を持ち出し、しかも、ことさらズルを協調することで、少年が事態に干渉することを促しているわけです。 サクラとクマゼミとの賭けも、結果を読み切った上で、サクラには勝つように、クマゼミには負けるように張ったわけです。そもそも、その二人と賭をすることは、青年から押し付けられたミッションをこなすための単なる手段なので。 つまり、そもそもからして本来の意味での賭の要素は皆無なわけです。 ま、唯一まともな勝負だったのは、青年と少年の囲碁だけですね。
>あなたの娘です そりゃ、事前に母子の話し合いがもたれたことでしょう。父親抜きでね。 大人しく着いてきたと言うことは、それなりに納得したからじゃないでしょうか。今のところ、その程度にしか考えてませんが。娘とクマゼミとのことについては、この瞬間より、しばらく後になってからの方が色々ありそうな気がします。今この瞬間には、多分、思考と感情が追いついていないというのもあるかも知れません。てか、この子、幾つなんだろう? それにもよるなぁ。10才くらいだったら、まだきょとんかもしれない。5年もすれば荒れるかも知れませんけどねw
まぁ、他にもかなりの省略があって、動作的な展開以外の部分ではかなり分かり難いというか、書く方としても、設定を変えたりできるよう幅を持たせてあるので、そのものとしては、不親切設計になっています。逆にプロットとしては感情部分を入れすぎかなぁという危惧もあったり。
それと、クマゼミとサクラの名前の意味は分かって頂けたでしょうか? ここ、分かって貰えていないと、お題を名前に使うなんてズルじゃないかといわれそうです。 いちおう、答えとしては、 >あの初々しくも儚いまでの可憐さは影をひそめたものの、魅力が半減することはなく、活き活きと凜凜しくも成熟した美しさに目を見張る。春は過ぎ、夏が訪れていた。自分は春の頃の彼女を失い、今、夏の訪れによって再び巡り会えた。 という文章そのままです。蝉と桜の盛りの季節の差が発想の起点でした。 この話のプロットとしては、究極これだけのようなものです。
どうもありがとうございました。
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