評者に対する反論 ( No.4 ) |
- 日時: 2016/01/21 12:31
- 名前: Mへの提出により仮名へ変更 ID:RE/Px78A
■酷評に対する反論 斬新さのかけらもなく纏まってるだけ、という酷評を頂いたため、それに反論しつつ、解説という野暮な試みを行いたいと思います。 まず、この話の主軸は最後のセリフに顕されているように、「純愛のふりをした身勝手な二人」であり、世界を壊しながら自分たちだけが大事、という皮肉が入っています。これは詩板の下らない騒動が起こった時期と重なりますが、全くの偶然である意味タイムリーで笑っていました。 もう一つの意味は「意思の完遂は必ず迷惑がかかる」ということであり、個人が意思を通すには必ず破壊がつきまとうという著者のポリシーからくるものです。もう一つは愛情など錯覚で、想い合っているように当人たちが勘違いしている、というものであり、表層だけ読めば「純愛ですね」でおしまいです。そのすれ違い加減は最後に記されています。予定では自分を棚に上げて甘えん坊カイトがラクニエルの身勝手さを罵倒するシーンなどが追加されるはずでしたが、締りが悪くなるのでカットしました。これは入れるべきであったかもしれません。 仕掛けの面ですが、某氏曰く「転生ものなんてつまらない」とのことですが、解説を理解されおりませんでした。転生ではなく振り子のように片方が脱皮して再生するイメージに近い。その度に片方が面倒を見るという気持ちの悪い世界観になっています。つまりもたれ合いの依存です。したがって泉は汚泥であり、きれいな泉ではありません。この話は拡張すれば魂の問題に言及しますので、チャットで申し上げた「ラクニエル一人だけが一人だけが転生せず、多数の『本物の』ラクニエルが転生する」という仕掛けも可能でした。その場合ホラーです。 そして作者のメンタリティが反映されているところはわずかしか無く、そこ評者は見抜けていませんでしたので、はっきり「節穴」と申し上げたいと思います。まして作品と紐付けて作者のメンタリティを罵倒し始めるという暴挙は、「マウンティング自慰行為」と言われても止むを得ないでしょう。 私はキャラクターをプロットの奴隷として動かすタイプであり、そこに自己を写す意味を感じていません。 余談ですが、ラクニエルという変な名前は、Reincarnation(ノイタンラクニエル=ラクニエル・ノイタン)の逆さ読みです。
さて、斬新ではないと言われたプロット面ですが、私はこの手のアイディアは5秒で思いつくタイプです。そして人が思いつかないアイディアは貯蔵してあります。このような場所で晒すことはないでしょう。散文しか書けない、閉じた作品大好きのS評者よりも色々と考えている所存です。 そしてはっきり言っておけば、S氏のように、言いたいことを受け止めてもらえるなどと甘えた事は考えておりません。したがってこの反論は単なる放言でもあります。
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