Re: 即興三語小説 -間違いは誰にでもある- ( No.4 ) |
- 日時: 2014/10/19 20:06
- 名前: はなの ID:KGbOShY.
物心ついたころから慢性的な睡魔に悩まされて育った。 ついたあだ名が眠り姫。姫って外見じゃない普通の女子だけど。 「眠り姫」 小声であの人がささやくと、どんな時でもあたしはパッと目を覚ますんだけどね。 私が姫で、あの人は私だけの王様。王様の一言で、あたしは魔法にかけられるように意識を取り戻す。 出会いは、3年前。中学1年生の頃。 「大丈夫?」 「はひ?」 「気絶して……」 あたしは、体育が終わった後いつも通り眠っていたらしい。 体育館の端っこで、すうすうと。きっと誰か眠った私を隅っこにまでは運んでくれたのだろう。授業はこれで終わりだという声までは覚えてる。 ただ残念なことに、クラスに友達がいなかったあたしは誰にも気が付かれずそのままでいたのだ。目の前には、シュッとした顔立ちのイケメンがいた。背も高い。 「寝てましたっ」 「えー2組って体育もう終わってんじゃん、やばいって」 「あなたもそうなんじゃ」 「あーオレ? ボールこっちに飛んできたから取りにきた!」 あたしの心を取りに来たんじゃなくて? って正直思ったよ。 一目ぼれだったんだ。 その声を聴くだけで睡魔が吹っ飛んで。 「あの!」 「ん?」 「あたしの目覚まし時計になってください!」 あたしはそんなとんでもない告白をしたんだ。
はじめまして。 こんな感じでいいのでしょうか?
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