Re: 即興三語小説 ―今年が終わらないうちに― 投稿がないので、締め切りを延期します ( No.3 ) |
- 日時: 2014/11/19 00:15
- 名前: ローズ ID:HPV3/gkI
眠い。 この木枯らしの季節が私は嫌いだ。どこからか小鳥の喧嘩が聞こえてきて、ベリーを摘まんでいる分はいつもどうりなのだが、何せ来る死と眠りの季節が眠気とともにやって来た。河原に出ると、死んだサーモンが流れていく。年老いた鹿が倒れている。老鹿はまだ新鮮だ。がぶりとその腹に噛み付いた。肉は硬いが、悪くはない。眠い。私は雪の季節を過ごす洞窟へ帰って来た。例年より冬がやって来るのが早い気がしないでもない。空気を嗅ぐ。明日は雪のようだ。次の目覚めは命が芽吹く季節。私は腹を空かせているだろう。眠気が柔らかい春の日差しのように私を包む……
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熊視点の冬眠。
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