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RSSフィード [214] 即興三語小説 -間違いは誰にでもある-
   
日時: 2014/10/13 22:53
名前: RYO ID:n.XDXSwI

 先週は失礼をしました。
 もともとのスレッドの締め切りを間違えていたあげくに、
 そこの気がついたまではよくとも、
 修正するスレッドを先々週のスレッドを書き換えていたなんて。
 締め切ったはずが延長になってしまう不始末。
 ミーティングに来る人は気が付いていると思います。
 私の無能さは…… 間違えは誰にでもあるんです。
 申し訳ありませんでした。ああ、石を投げるのはやめてw
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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。
▲お題:『小声』『睡魔』『王』
▲任意お題:なし
▲表現文章テーマ:なし
▲縛り:なし
▲投稿締切:10/19(日)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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Re: 即興三語小説 -間違いは誰にでもある- ( No.2 )
   
日時: 2014/10/18 14:38
名前: マルメガネ ID:p5Dnut0.

         思わせぶりなクエスト
 
 柔らかな午後の日差しが差している。風もなく穏やかな小春日和の昼下がり。
 パスタを食べて満腹になったタツキはその穏やかなぬくもりも手伝って、睡魔に襲われてだんだん眠くなってきた。起きていようと頑張ってみたが、その努力もむなしく、睡魔の誘いに負けて瞼が下がり、軽い寝息を立ててその場で眠り始めた。
 そして彼は夢を見る。
 エレベーターに乗っている夢。彼が乗ったそのエレベーターはなかなかどこにも辿りつかず、上に上がったと思えば下に下がっている状態。
 途中で乗り込んでくる人の気配もない。
 さてどうしたものか、と不安に思っていると上下に動いていただけのエレベーターが止まり、扉が開いた。
 その先は宮殿だった。
 玉座には威厳のある王が座り、どこからともなくエレベーターに乗って来た闖入者に深く慈愛に満ちたまなざしを送り、小声ではあるが
「ようこそ。わが宮殿へ」
と厳かに言った。
 もちろん王の臣下は誰も彼をとがめだてすることもなく、王の威厳の前に威儀を正して配列しているだけだった。
 タツキは知らないうちに、王の前にひざまずいていた。
 威厳のある王はどこか知り合いの人のような顔つきをしていて、拝謁している闖入者であるタツキに、また威厳のある声で何かを言った。
 それは全く来た時とは違い、とても聞き取れるようなものではなかった。
「王はあなた様に、姫を救い出して欲しい、と仰せです」
 大臣らしい人物が言う。この大臣らしい人物もどこかで見覚えのある顔だった。
 さてどういういきさつなのか、ということをその大臣に聞いてみたところ、睡魔の呪いにかかり、昏々と眠り続けているということだった。
 その姫の睡魔の呪いを解き、魂を救い出して欲しい、ということなのだろう。
 なんの能力も持たない平凡なタツキはどうしてよいかわからずにいると、臣下が兵を連れて王の間に入り、何人かの屈強な男が重い鉄の箱を運び込んできた。
 その重い鉄の箱はどこかで見たことがある形状をしていたが、そんなことはお構いなく運んできた何人かの屈強な男が開けた。
「それを身につけるがよい」
 王が厳かに言う。
 鉄の箱から取り出されたのは、黒い鋼の甲冑だった。
 その甲冑に身を包んだ彼は、なんだか姫を救い出せる気がしてきた。
「睡魔王を倒すのじゃ」
 魔法使いが叫ぶ。
 臣下がさらに威儀を正し、兵士が一斉に剣を抜き放って頭上に掲げた。
「さぁ、行くのだ」
 さては困ったことになった、と当惑するタツキだったが、王の命令には逆らえないと思い、臣下を連れ、従者を従えて睡魔王の討伐に向かった。
 王城を出てみると、その城下町は寂れ果てたようになっていて、町のある人は半分眠りかけ、ある人は高いびきをかいて眠っていた。
 睡魔王の呪いは町中に広がっているようだ。
「これは、ひどいものだ」
 その光景を目の当たりにしたタツキがつぶやくと、
「そうなのです。この数日この有様ですじゃ」
と、王城で気勢を発した魔法使いが嘆いた。
「て、敵襲だぁぁっ」
 兵士の一人が叫ぶなり、目を閉じて眠り始めた。
「お、おい。いきなりかよ。おい、起きろ」
 タツキがいきなり眠りだした兵士を張り飛ばしてみたが、起きる気配はなく、何かを夢見ているらしく寝言まで言い始める始末。
 攻めてきた敵に対して戦闘が始まったが、対抗した兵士は次々と倒れ居眠りをはじめ、残るのは魔法使いとタツキのみになった。
 魔法使いが何かの呪文を小声で唱え、何かよくわからない生物を召喚した。
 攻めてきた敵はなんなのか。
 よくわからないままにタツキも攻撃する。
 苦戦を強いられたが、その敵を倒すと、居眠りをしていた町の人が目覚め、喜びの声を上げる。
「やりましたぞ。睡魔王が倒された。これで、姫様も眠りから覚められるであろう」
「な、なにー。そ、そうだったのか?そうなのか。でもそりゃないよ、神さまぁ」
 タツキが叫ぶ。経験値も何もない、いきなりのクエスト終了。
「何はともあれ、お疲れ様でござった」
 へなへなとその場に崩れるタツキに言葉をかけた魔法使いの言葉がむなしい。
 疲れと何だかよくわからないクエストに気力を失ったタツキがその場で眠り始めた。
「ゆ、勇者さまぁ。そりゃないですぅぅ」
 町の人の絶叫が遠のいてゆく。
 気が付けばまたあの上下するエレベーターに乗っていた。
 ベルが鳴り、扉が開いたところはいつも見慣れた自宅のリビングだった。
 不意に、ケイの顔が視界に飛び込んできた。
 驚いて辺りを見回すと、紛れもなく現実の世界。そして夕方になっていた。
「何の夢を見ていたの?」
 いたずらっぽくケイに聞かれたタツキは
「よくわからない夢を見てたよ」
と答えて、ため息を漏らしたのだった。


___________________________________________________________________________
相変わらずひどいです(;_;)

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