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RSSフィード [162] 即興三語小説 ―黴菌ってなんて読む?―
   
日時: 2014/02/16 22:15
名前: RYO ID:Fsrr8kYU

バイキンで良いらしいですよ。黴菌。
黴菌MANと書くと餡麺麭MANとなって、……中国版っぽいですね。
カラスマスクは、ガッチャMANになり損ねたファンキーなバイカーが
よくつけているマスクのようです。

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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲お題:「カラスマスク」「黴菌」「猿と喧嘩」
▲縛り:なし
▲任意お題:なし
▲投稿締切:2/23(日)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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Re: 即興三語小説 ―黴菌ってなんて読む?― ( No.2 )
   
日時: 2014/02/23 21:56
名前: マルメガネ ID:Z8cIWw5k

都市伝説

 皇都は世界でも屈指の大都市に数えられる都市だ。
 数々の災害あるいは戦災より復興し続けたその町は、規則正しく整備された区画にグリーンベルトが設置され、四神の名が冠せられた幅の広い道路が東西南北を貫いている。
 何度目かの世界大戦後に復興し、国際都市として復帰し門戸が開かれると様々な国から人々が訪れる。
 ときには、遠慮したい政府要人暗殺という任務を背負ってきた殺し屋までも。
 雑多な国籍、人種がひしめき活気にあふれる町だが、裏の社会では日々暗闘が繰り広げられ、時には一般市民を巻き込む事件に発展することもあり、警察当局も頭を悩ませている。
 そんなある日のことである。
 警察当局が監視下に置き、常にマークしていたマフィアの首領とされていた人物が港の倉庫群の一画で惨殺体となって発見された。
 警察当局はマフィア内部での抗争、あるいは関わりあっている他のマフィアグループの間でトラブルが発生し殺害されたものとみて捜査に乗り出したが、目撃した者もなく、ましてや手がかりとなる遺留品は発見されなかった。
 その事件を契機に、数日後にスコープ付きの自動小銃を持った黒いカラスマスクをした男が殺害されているのが見つかった。付近には多数の薬莢が落ちており、その慌てぶりを示していた。
 警察当局は男の身元を詳しく調べてみると、国際指名手配されていた殺し屋であることが判明した。
 そして数日後にもまた一件。
 繰り返される犯罪者の惨殺事件。
 捜査は難航し、町にも不安感が漂い始めた。
「三猿様だ。三猿様に違いない」
 殺し屋が殺害されたとき自動小銃の発射音を聞いたというある老人がつぶやいた。
「三猿とは?」
「見ざる、言わざる、聞かざる、じゃよ」
 その老人が捜査員に答えた。
 捜査員はピンときた。
 皇都で昔からささやかれている伝説を思い出したのである。
 治安が悪化すれば、三猿が動き誅殺する、という。
 裏社会では、猿と喧嘩するな、とさえ囁かれ恐れられている存在の怪人。
 その怪人の存在は明らかにされていないが、黴菌と総括して呼ばれる細菌の一部を培養して得られた薬剤の犠牲者であるとも、カラス部隊と称された特殊部隊の生き残りであるとか、容姿は黒づくめで黒いカラスマスクをしている、と様々に言われている。
 しかし、あくまで噂であり都市伝説に過ぎず、信頼性には欠ける。
「見ざる、言わざる、聞かざる、か」
 捜査員がつぶやく。
 犯罪事件を扱った公的記録にも、老人が言った怪人の記録はない。
 その後、惨殺されたマフィアの首領や殺し屋などの犯罪歴が山ほど明るみに出たところで惨殺事件はやみ、事件解決の手がかりもなく、犯行に及んだ人物の特定もかなわず、それ以上の進展はみられず捜査は打ち切られ、謎のまま終わった。
 そしてまた、三猿、なる怪人についての伝説が深まっていくにはそう時間はかからなかった。

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