Re: 即興三語小説 ―ポッキーとは何か― ( No.2 ) |
- 日時: 2014/02/24 04:01
- 名前: 1 ID:KkVtuE8U
飛び入り感想です。さらっと読んでいただければ幸い。
一言でいうなら、ミスディレクション擬人化話、でしょうか。 擬人化ものであるとは終盤まで明かさず、最後に驚きをもって、それまでの内容をひっくり返すもの、といった感じかな。 その良さは出ていたと思います。前半は、それこそ現実に打ちひしがれた老人が、外国でなにかの仕事をしていると思っていたので、中盤以降、おいおい、一体どういうことになっているんだい、と思いつつ読めたので。作者の企みが良いな、と。 また、輸送されるあたりの表現は、よく書けているなと思いました。
さて、これだけで終わっても良いのですが、ちょっと難癖つけてみますね。参考になるかはわからないのですけれど。
まず第一に、「ポッキー」製造機である、という描写を前半部分でもうちょっとしっかり描いた方が良いかなと。もちろん、直接的にではなく、暗に書くわけですが、それが前半で描かれているほうが、より驚きが増したと思います。当然、ばれないように書かなければいけないので、リスクも増すのですが、最後の驚きをより大きなものにするには、効果的だと思います。
続いて、細かい指摘。 >私は、この国でまた子供たちや母親との物語を紡ぐことができるのだから
ここは、小説家の独白にも読めるので、もうちょっと良い表現が欲しいです。お題を消化するために、無理をした表現になってしまったという感じ。
苗穂さんのは、今のところ「昆虫食」を読んだだけですが、やはりある種の企みといったものが好きな書き手さんなのだなとあらためて思いました。これからも頑張ってくださいね。 あ、それと、前よりずいぶん読みやすかったです。それではー。
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