Re: 即興三語小説 ―富士山は日本の富士ではなく世界の富士になった― ( No.2 ) |
- 日時: 2013/07/01 00:06
- 名前: 卯月 燐太郎 ID:yKdWp2l6
しんさん、「星に願いを」読みました。
よい出来ですね。 ドラマがありました。闘牛ではありませんでしたが、それに近い競技があり、彼女の父親は太郎衛門という牛を引き連れて、連続優勝をしていた。 主人公は彼女との付き合いを認めてもらうためにその大会に参加することにした。 エピソードが具体的であり、人間と牛、父親と娘、主人公の青年と彼女。そういったドラマが展開されていました。 かなりレベルが高い作品でした。 情景等の描写もよかったしね。
不満があるとするならば、この作品は青年の一人称で描かれていますが、父親と娘の葛藤が伝わればもっとよくなるかなと思いました。 父と娘の関係が読み手にもっと伝わるように主人公が彼女の家に行くと、どういったもてなしをされたのか。そのとき、彼女は父親に対してどういった態度をとったのか。 別に彼女の父親とにらみ合いをする必要はありません。 わきあいあいと酒を飲みかわしてもよいのですが、その中に中途半端な男には娘は渡さんぞという父親の心意気が冗談ともとれるような会話のなかにあった。 そしてお開きとなると、父親はすぐに太郎衛門のところに行き、一晩中世話をしていた。それを娘は見て、父親の執念を、主人公の彼に伝えた。
この辺りを書いておけば、作品はもっと深くなるかな。
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