かんそうするもの ( No.10 ) |
- 日時: 2011/08/29 02:32
- 名前: ラトリー ID:/SdRXH4M
>楠山歳幸さん 子供のころ、人魚のイメージは「きれいなおねーさん」だったんですが、年を重ねるごとに不気味な印象が強まってきてます。どうしてでしょう。やっぱり足が魚で、陸を進むとぬるぬるするからでしょうか。そういうところで得体の知れないものを感じて、また一つ不気味方面へのイメージを増やせた気がします。 ふと、最初と最後の「ごめんなさい!」が漁師の内心を吐露した言葉だったりしたら、それはそれで別の面白さが出てくるのでは、なんて思いました。
>水樹さん ギャー! ご無沙汰してましたが、水樹さんらしいお話ですね。最後のほう、こっちまでグロさそのものに襲われそうな錯覚をおぼえました。「ない」より「ある」ほうが怖いこともあるもんですね。まさかそう来るとは思わなかったんで、驚きでした。 さらにこう、読んでる人間まで目をえぐり取られるような一文が終わりに挟みこんであると、あとあとまで気持ち悪さが残ってよかったかもです。正直、そういうのがなくてホッとした思いもあるんですが……とりあえず。
>片桐秀和さん 自分の住んでるところが桜ヶ丘なんで、まずそこでちょっとドキッとしました。見慣れない光景の場所に迷いこんで出られない恐怖、子供ならなおさらですね。主人公と出会った老人は、彼の亡くなった家族である、という認識で大丈夫でしょうか? 丁寧に描かれているとは思うのですが、小学生の女の子のエピソードはもう少し簡略してあってもよかったかもです。あるいは「私」を女性として、より孤独に追いこまれている寂しさを強めてみるのもアリかもしれません。何となくそんな風に感じました。
>弥田さん 目玉を産む、という発想にびっくりしました。あーでも目玉がなければ穴だし、突っこむのもできなくはないし、だとしたらそこから産まれるのは……なんていろいろ考えてると、違和感なくなってくるのがすごいです。実在の地名を出してあるのも、本当にこんなカップルがいそうな空気を醸し出してていいですね。いや、怖くもありますが。 一見グロくて、でも読み返すときれいで。そういうの、憧れます。
>マルメガネさん 続きものな雰囲気がありますね。喫茶店のマスターが実は凄腕の裏稼業やってます、な設定にすごく自然なものを感じてしまうのはなぜでしょう。やっぱマスターって言葉が大きいのかなって思います。それに店を支配していて、蝶ネクタイで、多少のことでは動じない悠然としたイメージがそうさせるのかな、と。 人物を絞りこんで、ラブレター関係で何か一本、眼帯を生かしたエピソードとかがあるとよかったかもです……自分では思いつかないですが。
>ウィルさん 少年漫画の読みきりでありそうな、バシッとカッコいいところが決まったストーリーでしたね。眼帯をつけていることから目の病気を心配するあたり、主人公のさりげない優しさが伝わってくる感じがあるんですが、途中の一人称の変化でより強まった印象があります。勇気を出して強大な相手に戦おうとする姿勢、やっぱりいいもんですね。 一つだけ希望を書くとすれば、ヒロインが主人公を「師匠」と呼ぶほどに慕うのはどういうところに惹かれたからなのか、最初のほうで軽く触れてあるとさらに読み心地がよくなった気がします。ラスト近くで伏線として昇華されれば、さらに効果大でした。
>toriさん RPGのデフォルメキャラがちょこちょこと動きまわっているようなイメージ。でも起こっていることはハードで、こういう世界だからこそ感じる残酷さもあるのかなって思ったり。「ぼく」が報われない思いに打ちひしがれる一方で、「あいつ」の記憶を完全に捨て去ったかに見えるアリスが実際は何を考えているのか、いろいろ想像の余地があって飽きないですね。新しい恋人のために自らの眼球を失うことで、「あいつ」の復活を諦めた自分に罰を与えてるのかな、とか考えたりします。 自分も場面転換をたくさんできるようになりたいな、と思える一作でした。
>じぶんの 二重オチのつもりでした。歌姫がサイバーなのと、社長がやばい人なのと。ヒントは「眼帯」。なんて、自分で解説してどうする。 直したい表現がいろいろあるのがむずがゆいです。
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