ラッパ手と眠り姫のファンタジア ( No.1 ) |
- 日時: 2014/05/31 18:18
- 名前: 逆野 宇未 ID:NiTM87Zg
ラッパ手と眠り姫のファンタジア
剣を左腰にぶらさげ、左手にはラッパ。 ラッパは、空を照らす銀の月のように輝き、鏡のように一点の曇りがない。 自分が出来ることは数少なく、数少ないからこそ全てやるようにしている。 自分は、元々はしょうもないラッパ手であったのだ。いや、ラッパ手の前よりもしょうもない下級兵士。いやいや、下級兵士の前前よりもしょうもない農民の次男坊。 そんな自分だったが、どんな運命の悪戯か。特別任務が国から指名されたのだ。 姫を眠りから起こすラッパを吹いてくれと―― 兵士のラッパはそもそも、敵襲の時に知らせるためのもの。だが、起床時消灯時にもラッパは吹く。 自分が出来ることは数少ない。数少ない出来ることの中では、もっとも優秀だったのがラッパであった。才能なんだろうか?自分自身は驚きを隠せずにいる。 だから、国から特別任務が来たのかもしれない。 今日も眠り姫を起こすラッパを吹奏する。 東の空が次第に明らみ、ゆっくりと国を明るく照らしていく。その光景をみながら、ふっと思い出す。 本日が眠り姫の誕生日だということ。 御可愛そうに、16歳の誕生日丁度に眠りの世界へ誘われ、丁度1年たつのか。 世の綺麗なものを知らずに眠ってしまった眠り姫。せめて、眠りの世界に幸あることを。 ラッパの吹奏にこめる思いは―― ――――君に幸あれ
//////////////////////////////////////////////////////////////
初めまして、リハビリ目的で書かせていただきました。 個人的な想像としましては、ゴシックロリータ世界チック。ご存知の方はいらっしゃらないかもしれませんが……ゴシックロリータバイブルという雑誌で掲載されいている、短編漫画のような世界観を目指しました。 眠り姫=ロリィータ 個人的なイメージです。 参加感謝です~
|
|