喫茶店の日常 ( No.1 ) |
- 日時: 2012/11/12 16:17
- 名前: マルメガネ ID:LyEdFyOk
からん、と喫茶店のドアのベルが鳴る。 入ってきたのは、顔なじみのテルだった。 テルはプリンと紅茶を注文すると、店員のタツキを見る。 彼がしている黒の眼帯に熊があしらわれていた。 「無地だったのにどうしたの?」 たまらず彼女は彼に聞いてみた。 「ああ、これか。新調したらデコられたんだよ」 ため息交じりに彼が答えた。 それにテルが萌える。 「いいじゃん」 「無地のままでよかったのになぁ」 呟くタツキ。 がらんとした喫茶店に、陽気なジャズが流れ、その後も続々と常連客がやって来た。 そして、彼らも彼女と同じような似たようなことをタツキに聞いていた。
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