Re: 即興三語小説 ―「ローカルヒーロー」「一人旅」「アイス」 ( No.1 ) |
- 日時: 2017/04/20 00:40
- 名前: Azu ID:LcMZw00A
「ローカルヒーロー」「一人旅」「アイス」
怠惰
会社から帰り、テレビをつけると「ローカルヒーロー特集」なるものをやっていた。 ヒーローたちを見ていると子供のころのわくわく感と「一人旅に出てみたい」という2つの感情が湧いて出てくる。しかしだ。ヒーローは倒すべき悪がいるのかもしれないが自分は仕事で悪を倒すでもない。 感謝されることもない。と考えると苛立ちがこみあげてきて思わず買ってあったビールを流し込む。 ニュースを垂れ流しながら、一人旅もいいものかと思い調べ始める。その途中に面白そうな記事があり読んでしまう。この脈絡のなさはどうやら程よくアルコールが回ってきたようだ。結局調べたところで、行く暇も金もありゃしない。 それでもいくつかよさそうなところをぐだぐだとピックアップしてみれば、どうやら海に行きたいらしいと自分の隠れた欲望が見えてくる。 なんちゃら浜だとかなんちゃら島だとか、海のきれいな場所ばかりを選んでいた。どうして海に行きたいのだろうか。旅のことはそっちのけで海について、そして海の景色を調べ始める。そこには美しい世界の海の画像が広がっていた。行きたいなぁと調べるが、海外なので当然遠い。行けるわけないと笑って缶を傾けるが液体は出てこない。舌打ちしながら冷蔵庫から2本目のビールとアイスを取り出す。 はて、自分は何を調べていたか?考えながらアイスの蓋をはがし、バニラを口に運べば味とともにその思考はどうでもよくなる。つけっぱなしの画面から海のことを調べていたことを思い出すがもう遅い。ためらうことなく消してお気に入りの曲を流す。 アイスとビール。誰が何と言おうとも俺はこの組み合わせが好きだ。リズムに乗りながら娯楽を楽しむ。初めのもやもやした気持ちは消えてもう上機嫌だ。気分の良いまま、ふと時計を見ればもう遅い。 明日が休みならいいがさすがに寝ないと支障をきたす。今日は、この辺で終わりだ。
酔ったまま文章というか日記を書くというのもなかなかに難儀なものだ。 別に誰かに見せるものでもないしただの自己満足なのだから間違いとかも気にすることはないのだが、自分の内面と向き合っているかのようでシラフじゃこんなのは書けない恥ずかしさとアルコールの昂揚が絶妙な気分にさせてくれる。 「眠い」 もう、今日はいいだろう。保存をしないで、PCを消す。
また一つ、街の明かりが消えた fin
だらだらと書かせていただきました。 小説の練習のため復帰したらなんか過疎ってて寂しい気もします。 感想、お待ちしてます。
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