Re: 即興三語小説 ―新年はいいことがありますように― ( No.1 ) |
- 日時: 2015/12/31 23:22
- 名前: マルメガネ ID:lf6LepWw
年の瀬が迫り、大いに散らかってだいぶ経つ自分の部屋を掃除する。一年分というよりも二年ぶりという大掃除になった。 埃にまみれた本棚とか積み重なった本を片付けていると、なにかしら越冬をするカメムシが這い出てきたりする。 どこからか拾ってくるものもあった。または拾ってきたもののその存在すらも忘れていたものも出てきたりして、部屋を掃除しているのか汚しているのかさっぱりわからない始末。 断捨離を実行してようやく片付き、さっぱりした部屋の模様替えをし終えてほっとしたとき、飼い猫がどこからかネズミをくわえて戻って来た。 そしてそのネズミを放してドタバタがはじまるのである。 これには参った。 飼い猫がどこからか拾ってくるネズミの九割は逃亡し、そして風穴の開いた襖で仕切られた押し入れに逃げ込んだりして、始末に負えない。 せっかくきれいにしたのに、と思いながらも落胆をすることもなく、しばらくネズミと飼い猫のドタバタ劇を見ている自分がいた。
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