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RSSフィード [194] 即興三語小説 -そうか、これを夏バテというのか-
   
日時: 2014/07/27 22:26
名前: RYO ID:Z5cJDETQ

 来週からもう8月ですよ。
 一気に暑い日々になった気がします。
 夏=ゲリラ豪雨という認識がそろそろ始まる気がします。
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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲お題: 「大喧嘩」「鬼灯」「実家からの電話」
▲表現文章テーマ:なし
▲縛り:「体調不良の人物を登場させる」
▲任意お題:なし
▲投稿締切:8/3(日)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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Re: 即興三語小説 -そうか、これを夏バテというのか- ( No.1 )
   
日時: 2014/08/03 20:20
名前: マルメガネ ID:K67WFs2o

   夏のひとこま

 携帯が激しく振動し、賑やかに着信音を奏でる。
 部屋の暑さに加えて、彼女と大喧嘩を演じてダウンしたケイスケは、賑やかに鳴る携帯に出た。
 その電話は実家からの電話だった。
 調子悪そうに話す彼に電話の向こうの彼の母は何事かと聞いてきた。
「ちょっと、彼女と喧嘩してしまってな…」
 決まり悪そうに頭を掻き、ベランダに置いた鬼灯が植えられた鉢を眺めながら話す。
 くどくどと何度も聞き返す母にしては珍しくあっさりとしていた。
 短い会話を交わして、携帯を切り、彼は立ち上がろうとしたがふらついて立ち上がれなかった。
 エアコンも間の抜けた作動音を発し、ため息に似たような音を立ててようやく冷風を吐き出す。
 板敷のリビングを這って、そこにちょこんと置いた小さなちゃぶ台に置いた熱中症対策の飲料を手にすると、冷えていたのに生ぬるくなっていたが、構わずそれを飲む。
 多少なりともいくらかはましになったが、体のだるさは抜けなかった。
 ため息をつき、目を閉じると外から賑やかに花火の音が聞こえてきた。
 誰かが触れる指の感触が伝わってきた。
 誰だろう、とだるそうにケイスケが目を開けるとそこに彼女がいた。
「ごめんね…」
 彼女が短く謝った。
「急にどうしたんだい?」
 彼が彼女にそう聞いたが、彼女はちょっと寂しそうな顔をした。
「あなたともう少し居たい…」
 彼女がそう漏らした。
「いいよ。仲直りだ」
 彼はそう言って許した。
「ところで、大丈夫?」
「夏バテしたらしい。だるいよ」
 彼が正直に彼女に言う。
「起き上がれる?」
「うん」
 ケイスケはそう言って体を起こした。
 リビングの大きな窓から打ち上がった花火が見えた。

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