突然ではありますが、このたび、ようやく、当サイトを『卒業』させていただくことになりました。

思い起こせば、たぶん2002〜2003年頃だったかと思いますが、ふと、「小説を書いてみたい」と思い立ち、まだ当時は帯刀さん体制であった当サイトの門をくぐって、はや10年……。当サイトの一貫したテーマである、『切磋琢磨』の一言の下に、様々な読者様／作者様とともに研鑽を積んで参りました。その間には、一時的に、僕が『運営者』として運営を行った時期もありましたが、僕自身はその中でも変わらず、ひとりの『読者／作者』として、皆様と真剣勝負の向き合いをしてきたつもりです。

皆様からの叱咤激励の下に、これまでの間に、幾つかの公募を獲り、また、幾つかの公募は逃しました。

ですが、ここにきてひとつの大きな『転機』が訪れ、今後は、おのれの主戦場を、『ネット』より、『活字』の世界へ移す『準備』と『覚悟』ができましたので、本日をもって、当サイトを『卒業』させていただく所存です。

どなたからもまだ『卒業証書』は戴いておりませんので、『中退』と受け止められても、『退学』と受け止められても、それは致し方のないことです。

『転機』の詳細については、ここではあえて、触れません。
下らない自慢話や宣伝行為は、見苦しいからです。

ただ、まぁ、有り体に言えば、『活字』の世界、小説を書いて多少なりとも金銭を頂く世界への『扉』を、自らの手でこじ開け、そこに踏み入る『覚悟』ができたからだ、と、ここでは、そう言い置くに留めます。

たまたま、約10年前のある日、「小説でも書こうかな」と思い、そしてたまたま当サイトの門を叩くことがなければ、小説家になろうなどとは、きっと夢にも思わなかったであろう、この僕です。現在と今後の僕があるのは、『Total Creators!』という老舗投稿サイトの金看板と、当サイトにてともに『切磋琢磨』を行ったライバルたちのおかげです。


僕は僕で、走り続けます。
皆様も、皆様方の人生という名の大レースを、思う存分に、走り続け、そして、走り抜いて下さい。それは必ずしも、プロとかアマとかそんな下らない隔たりではないはずです。

皆様もまた、思い思いの道にて、思い思いの文芸の道を究めることを目指されること、そして、今後のご健筆を、心よりお祈り申し上げます。

今後のTCのさらなる隆盛を祈念して。

蜂蜜　拝