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RSSフィード [18] 意訳詩
   
日時: 2011/10/31 12:06
名前: 闇の吟遊詩人(闇雅人) ID:Ru30e.qY

昔、私がTCの常連だったころ、管理人の闇さんに提案して拒否された企画(苦笑)。裏でやるならいいでしょう。参加は自由です。ちなみに「外国の詩」を「教科書的に直訳」せず、「意訳して日本語の詩」にする「意訳詩」というジャンルはあります。上田敏の『海潮音』や、佐藤春夫の『玉笛譜』などがその例です。

なお、TCから離れるにあたり、私の記事は全て削除しておきます。私の企画で孤軍奮闘してくれた「うんこ太郎さん」の応援のために「一時的に」投稿したランボーの詩も削除します。では、失礼致します。もう二度とここへは来ません。

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石原吉郎 ( No.44 )
   
日時: 2012/11/08 10:10
名前: うんこ太郎 ID:mdHsMsTE

 きついですが、自分なりのかけ足ですすめたいと思います。日系人収容所のひとつの、マンザナールの風景の動画がありましたのでリンクを貼っておきます。大地の姿そのままが残っているような、山のきれいなところです。一方で過酷な生活環境を想像させます。

 http://www.youtube.com/watch?v=0gyUGvyjmZI&feature=related

 収容所において詩が生まれるということは、不思議なことではないような気がします。フランクルの「夜と霧」を読めば、その悲惨な環境のなかに、胸に迫ってくるような、まさに詩の結晶のような表現が溢れています。
 日本にも、九年におよぶシベリア抑留体験のある石原吉郎がいます。石原の詩は極寒のシベリアの原野のように、ぽつり、ぽつり、行それぞれが独立して、訴えかけてくるような気がします。

花であることでしか
拮抗できない外部というものが
なければならぬ
花へおしかぶさる重みを
花のかたちのまま
おしかえす
そのとき花であることは
もはや ひとつの宣言である
ひとつの花でしか
あり得ぬ日々をこえて
花でしかついにあり得ぬために
花の周辺は適確にめざめ
花の輪郭は
鋼鉄のようでなければならぬ
(石原吉郎『サンチョ・パンサの帰郷』「花であること」)

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