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RSSフィード [18] 意訳詩
   
日時: 2011/10/31 12:06
名前: 闇の吟遊詩人(闇雅人) ID:Ru30e.qY

昔、私がTCの常連だったころ、管理人の闇さんに提案して拒否された企画(苦笑)。裏でやるならいいでしょう。参加は自由です。ちなみに「外国の詩」を「教科書的に直訳」せず、「意訳して日本語の詩」にする「意訳詩」というジャンルはあります。上田敏の『海潮音』や、佐藤春夫の『玉笛譜』などがその例です。

なお、TCから離れるにあたり、私の記事は全て削除しておきます。私の企画で孤軍奮闘してくれた「うんこ太郎さん」の応援のために「一時的に」投稿したランボーの詩も削除します。では、失礼致します。もう二度とここへは来ません。

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Jackie Kay ( No.3 )
   
日時: 2011/07/06 13:31
名前: うんこ太郎 ID:d54VbbO2

うんこ太郎です。
私が投稿して、私がひとりで楽しいという自己満足企画となっていますが、どうかご容赦くださいませ。さて、前回に続き子供向けの詩です。作者はJackie Kay。スコットランドのグラスゴー生まれ。父親がナイジェリア人で、母親がスコットランド人。この詩は子供の頃の、空想の友人を描いたものだということ。

「ブレンドン・ガラチャー」

彼は七歳で私は六歳だった
彼ってブレンドン・ガラチャーのこと
彼はアイリッシュで私はスコティッシュ
彼の父親は猫泥棒で刑務所暮らし
私の父親は共産党員で労働者
彼は六人兄弟で私は二人兄弟
彼ってブレンドン・ガラチャーのこと

彼はよく私の手をとって川辺に連れて行ってくれた
私たちはそこで貧乏な生活と家族について話した
彼は大人になったら
母親を連れてグラスゴーから逃げ出すって言ってた
いつかどこかもっと良いところへ、どこか遠いところへ

ブレンドン・ガラチャーのこと、よく母に話したわ
アル中の彼の母親や、猫泥棒の彼の父親のことを
私の母は言った「食事に招待しなさいよ」
駄目、駄目。ズボンに穴が開いているのだから
彼とは川原で会うのが好きなの

友達となってから二年が過ぎたある日
ある大雨の日、母が言ったわ
「モーアさんと話したの
あなたがよく話しているブレンドン・ガラチャーのお隣のね
ノヴァールの24丁目に住んでるって言っていたわね
モーアさんはガラチャーなんて居ないって言っているわ
ガラチャーなんていないってね」

それなら彼は死んだのよ、
彼ってブレンドン・ガラチャーのこと
髪の毛つんつんの頭で、ベッドルームをかけまわり、
いたずらっぽく笑いながら、耳をぴくぴくさせていた彼
彼ってブレンドン・ガラチャーのこと


☆  ☆  ☆  ☆  ☆


Brendon Gallacher

He was seven and I was six, my Brendon Gallacher.
He was Irish and I was Scottish, my Brendon Gallacher.
His father was in prison; he was a cat burglar.
My father was a Communist Party full-time worker.
He had six brothers and I had one, my Brendon Gallacher.

He would hold my hand and take me by the river
where we’d talk all about his family being poor.
He’d get his mum out of Glasgow when he got older.
A wee holiday some place nice. Some place far.
I’d tell my mum about my Brendon Gallacher.

How his mum drank and his daddy was a cat burglar.
And she’d say, ‘Why not have him round to dinner?’
No, no, I’d say, he’s got big holes in his trousers.
I like meeting him by the burn in the open air.
Then one day after we’d been friends for two years,

one day when it was pouring and I was indoors,
my mum says to me, ‘I was talking to Mrs Moir
who lives next door to your Brendon Gallacher.
Didn’t you say his address was 24 Novar?
She says there are no Gallachers at 24 Novar.

There never have been any Gallachers next door.’
And he died then, my Brendon Gallacher,
flat out on my bedroom floor, his spiky hair,
his impish grin, his funny, flapping ear.
Oh Brendon. Oh my Brendon Gallacher.J

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