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RSSフィード [18] 意訳詩
   
日時: 2011/10/31 12:06
名前: 闇の吟遊詩人(闇雅人) ID:Ru30e.qY

昔、私がTCの常連だったころ、管理人の闇さんに提案して拒否された企画(苦笑)。裏でやるならいいでしょう。参加は自由です。ちなみに「外国の詩」を「教科書的に直訳」せず、「意訳して日本語の詩」にする「意訳詩」というジャンルはあります。上田敏の『海潮音』や、佐藤春夫の『玉笛譜』などがその例です。

なお、TCから離れるにあたり、私の記事は全て削除しておきます。私の企画で孤軍奮闘してくれた「うんこ太郎さん」の応援のために「一時的に」投稿したランボーの詩も削除します。では、失礼致します。もう二度とここへは来ません。

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Michael Harper ( No.10 )
   
日時: 2011/09/28 11:14
名前: うんこ太郎 ID:Ais5pJvA

うんこ太郎です。現実逃避と自己満足と暇がわたしの原動力です。
書き続けます、勝つまでは。何に?
さて、今回の詩では、「THE ALGIERS MOTEL INCIDENT」という
1967年に実際に起きた事件が題材となっています。
事件では3人の黒人が白人警察官に殺されました。

A MOTHER SPEAKS:
THE ALGIERS MOTEL INCIDENT, DETROIT
by Michael Harper (1938~)

母親の証言:
ALGIERS MOTELの事件 (デトロイト)

暗すぎて
黒人の死体は見えない
ヴァージニア公園の窓

葬儀屋は
ゴムとプラスチックで
死体のかたちを整えようとする
しかしうまくいかない

縫い跡や塗り薬
治療のあとを探したが
見つけられないまま
その場から連れて行かれた
あれは息子の顔ではなかった
造られたプラスチックの顔

ショットガンによって
やぶけてしまった
目玉をむすびなおし
ちぎれた腕を
かたちをとどめる腰へとつなぐ

白い手によって息子は死んだ
「すみません。オフィサー。
あなたの銃を壊してしまった。」
それが息子の最後の言葉



‡月■∴ ‡月■∴ ‡月■∴ 



A MOTHER SPEAKS:
THE ALGIERS MOTEL INCIDENT, DETROIT
by Michael Harper

It's too dark to see black
in the windows of
Woodward or Virginia Park.

The undertaker pushed his body
back into place with plastic and gum
but it wouldn't hold water.

When I looked for marks or lineament or fine stitching
I was led away without seeing
this plastic face they'd built
that was not my son's.

They tied the eye torn out
by shotgun into place
and his shattered arm cut away
with his buttocks that remained.

My son's gone by white hands
though he said to his last word--
"Oh I'm so sorry, officer,
I broke your gun."


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