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RSSフィード [23] はんがったや三語じゃん
   
日時: 2011/04/09 23:25
名前: 端崎 ID:HOr0WLYY

 さくっと三語です。

「どろどろ」「一つ目」「星を打ち落とせ」

 さ、さくっと……?……三語です!
 時間は例によって一時間(というていで)

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24時間以上遅刻したって、そんなの気にしないたくましさ ( No.9 )
   
日時: 2011/04/11 23:22
名前: 弥田 ID:wBItrOSA

「お姉ちゃんはずるいよ。だって二つも目があるくせに、ずるいよ」
 背中越しに声がして、だけどわたしは振り返らない。本でも読んでるふりをしながら、精一杯にシカトしてやる。シ/カ/ト。口のなかだけで呟くとなんだか嬉しい気持ちになる。胸のなかだけではしゃいで、ひっそり何度もくりかえす。シ/カ/ト。シ/カ/ト。そのうちに文字と文字の境目も曖昧になって、にじみだす血しょうのように、どろどろとわたしの触覚を汚した。
「ねえ、双子なのに、どうしてなの、ねえ、答えてよ」
 詰め寄る声。じれったそうに、首筋に、すうと巻きつく細い腕。耳元の妹のささやきの、ぬるい温度のしめり気の、かわいいやさしい、殺意。
「死ね/ば/いいのに。それ/で/いいのに」
 ぎゅう、と腕の力が強くなる。シ/カ/ト。もそろそろやめてやって、精一杯の愛情こめて、こう返してあげた。
「みんな死ぬよ。今日が最後さ。さようなら」
「死なないよ。あの人が流れ星を打ち落とせば、それでいいんだ。ぜんぶ解決する。そのためにあの人は、何日も前から裏山のてっぺん行って、バットとカンパンだけ持って、じっとこもってるんじゃないか」
「あんな人のこと、信用できる? ねえ」
「なら、なら、どうして。なんであんなこと」
「好/き/だ/からさ」
 笑って、振り返ると彼女の、大きなまるい一つ目に映る、窓の向こうの夜空が見えた。空いっぱいを埋めるような、大きなまるい流れ星が、いくつも、いくつも、祈りのように降り注いでいる。
「あ……」
「バット、一本じゃ足りなかったね」
 わたしの言葉を妹はシ/カ/ト。する。なんだかムッときたので、まぶたにキスをしてやると、さすがに驚いた様子で、後ろに大きくとびのいた。
「好/き/だ/よ」
 言葉にするのは簡単で、なんだかひどくあっけなく響いた。その余韻もやがて消え、後に残ったのは、彼女の瞳いっぱいに映る流星と、うっすらにじむ涙だけだった。

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