Re: ひとかたしょうせつ 感想風味の何か ( No.5 ) |
- 日時: 2012/06/04 22:40
- 名前: 脳舞 ID:MXbwUoc6
>人呪わば マルメガネ様 鳥居の上に投げられた石って、願いの成就という俗説の結果だったりするんですよね。噴水に投げ入れられたコインと同じようなもので。 丑の刻参りをしていた女性の頭を直撃した石が、若い警部補が「この女と別れたい」と願って投げたものだとすれば……呪いの連鎖って恐ろしいです。ホラーですね。
>アーモンドスカイ B 片桐様 人形って捨てづらいものですよね。何か宿ってそうで。この作品の場合ははっきり意思があるようなので宿るどころの騒ぎではありませんが。私も最初はこのイベントで「人形処分代行屋」の話を書き始めて、二〇〇文字くらいでダメだこりゃと消去していたり。 閑話休題。 空を見上げているリッキーは、それ以外の方向を見ることが出来ないのでしょうね。なにしろ人形ですから、動くこともままならないわけです。そんな唯一の楽しみさえも、アーモンドが腐り落ちてしまうまでの儚い間だけ。それでも捨てられたことを恨むでもなく、何故捨てられたのかと苦悩するでもなく、ただ空を見るだけ。うわ、切ない。 人形の視点から「鳥に心があるならば」と書いているのにおお、と思わされました。人間の立場からならば鳥には心がありそうで、人形には心はなさそうに考えそうですが、人形にしてみればそうではないんですね。こういった、書き手が人間である以上はどこか捨て切れない人間の観念からさり気なく外れる発想がすごいですね。勉強になります。
>タイトル無し? HALさん 人がどうしているかを見て、自分の意志とは違う演技をする処世術というものは、別に人形のようなこの話の主人公でなくても大なり小なりやっていることだとは思いますが、この悲劇的な結末の行動は一体何から学んでしまった演技なのでしょうか……。 混乱している様子からして、自分の外側に作っていた人形の外側にいつの間にかさらに人形が出来ていて、もう自分の手が届かないところに自分が引っ込んでしまったというような解釈をしましたが、どうなのでしょうか。これも切ないお話ですね。「人形」というテーマは想像以上に面白いものでした。
>おとこのこのかたち。 自作 チャットで「こんな作風でしたっけ?」と言われたりする通り、一貫して一貫性のない私です。いろいろ試しているというのは体の良い言い訳で、実際には節操がないだけだったりします。 実は人形を弄んでいる人物も……という話にしたつもりだったのです。()の中のセリフは「私」の人形への想いでもあり、人形から「私」への想いでもあり……というような感じで。ただ、なんだかしっくりこないですね。っていうか、なんだこの話。 でも、久しぶりのイベント参加は楽しかったです。
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