よっぱらふ ( No.4 ) |
- 日時: 2011/03/27 01:17
- 名前: 弥田 ID:rHqaMydg
真昼の黄金は僕にも等しく降り注ぐ。きらきら輝く日光を泳ぐ魚は幻覚か。照る日を受けて鱗がまぶしい。目を細めて、もう一杯、あおった。 杜氏の仕事が酒をつくることなら、酔っぱらいの仕事は酒を飲むことだ。コンビニで買った安いワインをらっぱで飲む。とげついたアルコール分子が、味蕾を、そして脳髄を、がりがりがりがり引っ掻いている。僕は酩酊している。にへら。と表情崩し、この世の全てを笑っている。から、から、からら。笑う。
のをあある、とをあある、やわあ。 魚が鳴いている。彼は病気なのだろうか。それとも飢えているのか。答えてくれる母は、今、ここにはいない。 のをあある、とをあある、やわあ。 魚が鳴いている。その表情を、僕は見た。そこで理解した。魚は笑っていた。彼は酔っているのだ。
----- 同じくミカンです。ごめんなさい。
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