感想です ( No.2 ) |
- 日時: 2011/10/09 01:32
- 名前: HAL ID:rwGxaYjM
- 参照: http://dabunnsouko.web.fc2.com/
> かもがわでるた。 への感想
しんみり切なく、そして爽やかな小説でした。文章、わけても情景描写が美しい! うっとりしちゃいます。特にに、「うそぶいてみても消えてはくれない熱。」のくだりが好きでした。 鴨川デルタといえば、カップルが等間隔に並んでいるという噂のスポットですね! いいなー、京都。修学旅行で行ったっきりですが、一度はゆっくり観光してみたいです。
> うぉんたなの怪 への感想
都市伝説を大真面目に信じちゃう主人公が可愛くていいですね。せっかくだから、もうちょっと主人公の詳しい情報が欲しかったかなあと思いました。
しかし明石といえばやはり蛸、なのですね。蛸、美味しいですよね。わたしの生まれた土地は漁業のまちなのですが、そのあたりでは海苔、アオサのほかに蛸もやっていまして、港には蛸壺がごろごろ転がっています。祖母の家に行きますと、食卓には蛸がかならず上ります。たまーに蛸のたまごを醤油で食べる機会がありまして、それがすごく好きで。蛸の描写を見ながら、いいなあ蛸食べたいなあと、食欲丸出しで読んでおりました。
賑やかな商店街っていいですね! こちらでは、地元の商店街はのきなみ寂れて、たいへん悲しいことになっているので、うらやましいです。
> 横断する帯 への感想
わあ、雪国の冬! 雪や寒さについてのこまやかな描写が素晴らしかったです。まさにその土地で暮らした人にしか描けない情景、という文章。愛! ですね! 「……まあ、ずっと暮らしてたらわからないのかな」のくだりなども、思わず何度も頷いてしまいました。故郷を離れて暮らしてみないとわからないことって、多々ありますね。
ごめんなさい、ひとつ、たいへん細かい話で恐縮なのですが、「母校」って卒業した学校のことをさす呼び方で、在学生が「私の通う母校」っていういい方はしないんじゃなかったかと思います。念のため。
> 河内のおっちゃん。 への感想 河内弁といえば、ちょうど有川浩さんの「レインツリーの国」を読んだところだったのですが、そこで「いかなる外国語との喧嘩でも迫力負けしない地上最強言語」と紹介されていまして、「おお、これが!」と思わず嬉しくなってしまいました。しかし、耳で聞いたら怖い(のかもしれない)言葉でも、こうやって画面の上の文字として読んでいたら、なんだか愛嬌があって可愛いような気がするのが、不思議ですね。
後半、結びの転調がちょっと唐突で、何が起きたんだろうと、びっくりしてしまいました。前半と後半、それぞれに味があって、内容としては良かったと思うのですが、両者のつながりがもうちょっとわかりやすいと、なおよかったかもと思いました。
> 東京のおいしいお店 への感想
都会の寂しさ。都会暮らしの経験がないわたしですが、なんというか、胸に迫ってくるものがありました。「有名な」「教授や芸術家が集まる」と続いたところで、うわっと押し寄せてきました。 おいしいものが食べたいと、繰り返す彼女が切ないです。傍聴を繰り返すことで、彼女は何を満たそうとしているのだろう。
そして深夜に読んでいておなかがすきました……。おなかがすきました!(真顔) ねじ様の描写力で食欲をそそる描写をかかれるのは、もうほとんど犯罪だと思います。美味しいものが食べたいです。(腹の虫と戦いながら)
> のぼってゆく への感想
わあ、静岡は鰻かあ。浜松が有名ですよね。いいなあ鰻!(すっかり煩悩だらけです)
農業地帯で疎水とくれば、蛙ですよね。蛙の鳴くのがとても好きなのですが、あいにく実家の近くでは声を聞くことがなくて、ちょっと寂しいです。 細かく描写された現実感の中に、奇妙な魚のシルエットが影絵のように閃いて、どこか眩惑されるような思いで読了しました。
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