六日後の感想 ( No.10 ) |
- 日時: 2011/09/23 23:41
- 名前: ラトリー ID:KDp0AYcA
>ウィルさん 動物ネタキター。それなりに読んでいるはずなのに、この手の流れにはいつも一本とられちゃいますね。今回の場合、限られた時間の中で話のもっていきかたがうまいんだと思います。頭が柔らかいというか、鋭いんでしょうね。お見事です。 雌犬に会いてぇ、の一言が、なぜかとても切実に見えてくる今日このごろ。
>水樹さん 河童と人間の交流物語って、もっとこう素朴でほのぼのしたストーリーを連想してしまうんですが、こんな感じの展開もアリですね。不気味な妖怪に酒を提供する少年。こういう、ほどほどに常識のぶっ壊れた世界の日常をのぞき見るの、嫌いじゃないです。むしろ、たぶん好きです。
>弥田さん プッチンプリン、の字面を見るとScatman氏を思い出します。もっといろんなことを知っていれば彼を話題に書けもしたのに……なんてことはさておき、朝の気だるい雰囲気がそのまま伝わってくる文章でした。これが夜に書かれたというのも不思議な感じです。みぃ子がどういう存在なのか(確か、少なくとも人だったはず……?)、全然語られていないのがかえって不気味ですね。
>無線さん 最後の一文のインパクトがすごいです。これがもしフィクションじゃなくて、誰か有名人の実話エッセイとかだったら……なんて想像してみたくなるほど、切り取られた風景に現実生活のリアルさがしみこんでますね。一人暮らしもやや遠い昔の話になりつつありますが、読み終えて当時の記憶がじわじわと甦ってきました。
>湊さん おお、長い。ボリュームがありますね。広い意味での「日常の謎」かな、と読書傾向の偏りゆえに考えてみたり。「食べかけのプリン」という素材の使い方としては、個人的にいちばん好みです。前後不覚になるまで酔っぱらった経験はほとんどないんですが、恋に破れれば大いにありうるんだろうな、と。
>桜井隆弘さん 小さな子って、ふしぎなものを見ているもんなんですね。その子にとっては嘘じゃなくて、本当に「見えて」いるんだけど実在するかといえばまずないだろう、と思えるもの。でもそういうところにこそファンタジーが現代でも成り立つ要素が隠れてるんじゃないか、と考えたりします。考えてるだけで、実際に書いてみようというところまでは至らない……のですが。 小さいおじちゃん、をどうとらえるかは、まさしく読む人次第なお話ですね。変に正体を解釈しないで、ここで留めておくのもアリだと思いました。
>片桐さん 練りこんでありますね。このアイデアはかなりひねらないと出てこないと思います。最近の片桐さんの企画ものの中ではいちばん好みかもしれません。テーマが「食べかけのプリン」であることを考えれば、得体の知れない何者かがプリンやゼリーや本の上部をくりぬくように「食べて」いるわけで、それを文中で匂わせてあるとより衝撃的になりそうですね。 さらにふくらませると、ショートショートのネタとしてしっかりしたものができそうな予感があります。「仕事をしながら、友達と遊びながら、女を抱きながら」のあたりをもうちょっと書いてみたり、とかですね。どなたかがチャットで言っていましたが、人間とか主人公以外の生き物系を置いてみるのも面白そうです。
>わたしの 改めて見ると、展開に無茶がありすぎと思わざるをえない。昔TCに投稿した「血の宿命」を相当量引用してます。やってしまった。
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