支配

 この世界には奴隷制度がある。強者<金持ち>が弱者<貧乏>を支配できるというもの。この制度が覆されたことなんてない。絶対に権力がなければならないと決まりはなく、すべては金で決まるのだ。それは奴隷でさえも金を手にとり、奴隷受理を行っている、機関に差し出せば簡単に立場を変えられる。支配されていた元強者を逆に支配できる現強者となることができる。そのとき元強者からは、金、その他すべて取ることができるが、ただ例外がある。
 それは社会、国、世界的立場で有能だったり、軍の場合の立場は入れ替えることができない。ただし役に立たないと判断されている平止まりな者とは立場を変えられ、うまくいけば、出世することもありえる。王>軍関係(大将から順番に)>財閥(1位から順番に)>平民>奴隷という具合に王が一番偉く奴隷が一番下の身分になっている。
 そしてこれで困ることが起きる連帯責任だ。なんらかの事故、犯罪を起こしたら下の身分も崩れていくこと。王が壊れれば下のすべてが壊れるし、逆に下になにもいない奴隷は、その奴隷くらいしか被害はない。
 さらに奴隷がどんな扱いを受けるのかは、主人次第で、逆らい防止の首輪をつけるのも、衣食住も、人生も。
 「おにぃちゃん遊んでぇ」
まだ年もはかない少女が私に寄ってきた。少女は傷だらけで父親に虐待かなにかされただろうと考えることができた。家族の中にも身分があり、父親>母親>長男か長女で年上の方>次男、次女………>一番末の子になっていて、使えない者だと扱いが酷く、有能だとそれ相応の扱いを受け入れることが出来る。
 まあこんは世知辛い感じなんだよ。でも今更ほざいたって変えようのない事実なんだ。
 ……おっと私は、この少女と遊ばなければならない。そろそろ行くとしよう。……ん?私かい?



 犬より後に食事をする男だよーーーーーーーーーー。
2011年08月21日(日) 11時53分55秒 公開
■この作品の著作権は舞さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ここに投稿していいか迷いました。有り得なくはなさそうな気がします。

最初から語りかけっぽく書いていき、最後の方が語りかけっぽさがでてるかなと思いました。前半と後半で語っている人がかわってるんじゃ……?って思った人は言ってください。自分じゃよくわかりません(汗
最後に少女と男がでてきましたが、男の一人称は「私」の方が違和感ないのでそうしました。男の身分についてはわかりましたでしょうか……

ここまでお読みしてくださった方々ありがとうございました。

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No.4  舞  評価:--点  ■2011-09-07 17:46  ID:d1CGdXcYHWM
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返信遅くなりました。ごめんなさい。

陣家様
いえいえ!!感想ありがたいです。でも私は考えてはいますが、ふかくふかくは考えていません(笑)気楽に読んでいただければいいんです。

山田さん様
心情やっぱり苦手で……。いま練習中です。やっぱり書き込みが足りないという指摘今回もありましたね(汗
あんまり私自体も感情移入などできないなとは、思っていました。

らいと様
短いんです…そうです…。
最後のオチをもう少しひねれば良かったかなぁと思いましたが。犬は最後に食事をさせないと、犬自身の身分が人間の身分より高いと勘違いする。って話しをきいたことがあったので…。

次は絶対心情を今より書いていければと思いました。

ありがとうございました。
No.3  らいと  評価:20点  ■2011-08-23 20:00  ID:J44h6PeHayw
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拝読させて頂きました。
あまりに短いのでよくわからなかったのですが、読んだので感想を書いています。
最後の一文が多分、オチなのでしょうけれど、なんだかコントのようなオチで納得いきませんでした。
拙い感想失礼しました。
No.2  山田さん  評価:20点  ■2011-08-21 20:47  ID:n8RZaS03Vn.
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 拝読しました。

 完全なカースト制が敷かれているわけでもなく、また実力主義がまかり通る世界とも違う。
 そんな世界を、この語り手がどう感じているのか。
 この語り手の心情は全く語られていないですよね。
 淡々とこの世界の説明をすることに終始している。
 最後の皮肉とも諦念ともとれる言葉が、唯一語り手の心情を表しているように受け取りました。

 あえて語り手自身の心情を語らなかったのかも知れないですが、僕個人としては、あまりこの作品から伝わってくるものがありませんでした。
 ひとつには上記に挙げたように心情描写が少ないこと。
 それと、この世界の描写が、単なる社会システムの説明に終わってしまっているように思います。
「男の身分についてはわかりましたでしょうか」と書かれていらっしゃいますが、男の身分は多分この程度なのだろうという想像はできます。
 ただ、その身分が一体どれほどのものなのか、どれほど過酷なのか、あるいはどれほどみじめなのか、そういった情景が正直言って浮かんできませんでした。

 この世界におけるこの男の語りを伝えるには、もう少し書き込みが必要なんじゃないかなと思います。
 この短さだとこの世界におけるこの男の簡単な紹介で終わってしまっている感じです。
 もっともっと書き込むことで、もっと面白くなる世界なんじゃないかな、と思います。

 偉そうに失礼しました。
No.1  陣家  評価:30点  ■2011-08-21 15:18  ID:1fwNzkM.QkM
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こんにちわ
拝読させていただきました。
陣家と申します。

現代/歴史 投稿板に投稿されたと言うのはともかく。
素直に読んでいくと成果主義プラス拝金主義と、ついでに儒教的家長制度も残ってる世界みたいな感じですね。
少なくとも生まれた家庭で一生の身分が決まってしまうようなカースト制度的な世界ではないみたいです。

でも最後に犬が出てくるんですけど、ふとドラゴンボールでイーストシティだかどっかの市長が犬だったのを思い出しました。
ヒューマノイドタイプの登場人物がパン屋の親子だけというマンガもあります。

でもこんなことを書きながらも自分は頭が堅くなってるのかもと怖くなりました。
きっと舞さまが描いておられるビジョンはそんな常識で計るのは無意味なんでしょう。

リアル社会の底辺読者のひねた感想でした。
気にしないでください。
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