白い涙
 あだ名はナキ。
 あだ名をつけるのは楽しい。友達のおもしろい言動とかから、勝手にあだ名をつける。本人からしてみれば、恥ずかしい行動だったとしても、みんなからするとおもしろい。そして、あだ名を付ければその思い出は長い間持続される。嫌な記憶ほど、長い間みんなの中に残るように、本人が嫌なあだ名ほどみんなの中に残る。

 私の親友のあだ名はナキだった。
 私がつけたあだ名だった。短くて呼びやすいし、なにより性格がわかりやすい。泣き虫のサキ。それを私がナキと呼んだ。サキは泣き虫だからナキだねと言ったら、みんな頷いた。ナキの顔は少し赤くなったけれど、泣きだしはしなかった。だから、みんなの中でそれは決定事項になった。
 ナキは美人じゃないけれど、かわいい。少しふっくらした頬は赤ちゃんのようで思わず頬ずりしたくなるし、声は高いが、落ち着いたその話し方は聞く人に安心感を与える。ケータイにつけるような華やかなマスコットではないけれど、幼い頃から一緒に寝ている慣れた肌触りのぬいぐるみ。そういう癒しの効果がサキには昔からあった。
 だからかもしれない。区切りのない日々への苛立ちを癒やしてほしかった。ナキに傍にいてほしかった。だから中学卒業以来一度も会っていなかったナキが家に突然やってきて、一晩泊めてくれと言ってきたときも、それは迷惑なんかじゃなく、どちらかというとラッキーな出来事だった。
「それにしても、どうしていきなり私の家に来ようなんて思ったの?」
 不安そうな顔で私の顔を見ていたナキが顔を歪めた。ナキの瞳から、つうっと白い涙が流れていく。涙に白い肌は似合う。白い肌のか弱さと涙が人の心を揺さぶる。ナキは泣くのが上手いのだ。顔をぐちゃぐちゃに涙で濡らすなんてことはない。涙は重力にしたがってまっすぐに流れていく。
泣いているナキには悪いけれど、私は泣いているナキが好きだ。傍で泣いているナキを慰めていると、自分が優しい人間になった気がする。卑怯な考え方だけど、それがナキの持つ癒しなのだ。
 何も答えたくないという意思表示なのか、首を振ったきりナキは椅子の上で固まった。ナキを安心させるように頭を撫でて、台所に立つ。冷蔵庫をのぞくと、中にはひんやりした空気だけが詰まっていた。そういえば誰かが訪ねてくることなんて、考えたこともなかった。
「ごめん、カップラーメンでいい?」
 ナキは弱弱しく微笑んだ。ナキはよく泣くが、立ち直るのは早い。中学の頃もそうだった。転んでけがをつくって大泣きしたのに、十五分も経てば自分が転んだことさえ忘れていたりする。ナキが泣くエピソードはおもしろい。何を泣いているのかと思えば、ネックレスを失くしたと言うので、みんなが探してあげると実は自分の首につけていたこともあった。そしてみんなで笑う。きょとんとしたナキの顔がこれまた愉快で、ナキの肩を抱いて笑った。
「本当に今でもナキは泣き虫なんだね。なんか安心しちゃった」
 ナキが泣き虫じゃなくなったら、ナキというあだ名は終わってしまう。なんだかそれは、私の中学時代が薄まっていくような感覚がした。
「うん。未だに治らないから、困っちゃう」
 ピンクのハンカチで涙を拭いたナキは、「なんか、ごめん」と呟いた。
「いいの、いいの。私もナキに会えて嬉しかったし。ほんと、久しぶりだよね」
 沸騰したお湯をカップの中に注ぐ。蒸気を顔にかぶる。あついあついと言いながら、ナキの前にカップを置いて、向かいあうかたちで座った。ナキは、箸立ての中から箸をとって、ふたの上にのっけてふたを塞いだ。私も真似をする。
「昔はさ、よく真菜ちゃんの家に泊って、買ってきたカップラーメンみんなで交換しながら食べたよね」
 真菜の家は共働きで、両親の帰りが遅かったから、何をしても自由だった。修学旅行みたいな非日常の世界での共同生活ではなくて、ごく自然にまるで五人でこの家に住んでいるかのように泊るその時間が、何よりも心休まった。親といがみ合う事もなく、だらだらとその日を過ごす。あのとき、私たちはそんな時間を金魚が酸素を求めるように欲していた。
「楽しかったよね。そういえば卒業前にあとこうやって泊れるのも数回しかないんだねって萌が言った途端、ナキが泣きだしてそのあと泊る度に涙ぐんだでしょ。それが凄い印象に残ってる」
「だってさ、あの毛布に包まれているみたいに幸せだった時間が、無くなっちゃうって思った途端、泣けて泣けてしかたがなかったんだもん」
 はっきり言ってナキは私たちのグループの中で異色だった。私たちのグループはみんなどこか醒めていて、ナキみたいに女の子らしく別れに悲しむことはあまりなかった。だから、あんなに三年間ずっと一緒にいたのに、卒業したあと誰も会おうとしなかったのだろう。
「本当は突然押しかけたら迷惑だと思ってたんだけど、亜樹ちゃんなら許してくれるかなと思って。でも、亜樹ちゃんの姿を人目みて、ああ会って良かったと思った。亜樹ちゃんは優しいお姉さんのまんまだったから」
 確かに私の外見はあまり変わっていないだろう。メガネはピンクの細い縁取りのものから、黒ぶちのものに変えたけれど、髪型は肩につくぐらいの長さを維持しているし、ふっくらとした顔も残念ながらそのままだ。
中身も変わってない。相変わらず不器用だし、気が強いからかナキと違って、泣くことは今もほとんどない。
 でも、やっぱり変わってないなんて、ありえない。幼くみえたナキが、大人びて見えるようになった。それと同じように、私もどこか若さというものを失っている。まだ大学生だけど、でも確実にあの頃無理せずに手にできたものが、今は努力しても届かないなんてことはある。だから、今日だけナキを使ってあのころの私に戻りたい。
 ナキと私は五人の中で一番仲のいい組み合わせだった。ナキが泣いていたり困っていると、私が助ける。その繰り返しの中で、私たちは姉妹のようにふるまうようになった。自分でナキのあだ名を付けたりして、ますます綺麗な所だけ切り取った姉妹愛みたいなものに私は浸っていた。そういう設定の中だと、私は普段なら言えないような優しい言葉を掛け、自分を変えられた。自己中心的で嫌なことは見て見ぬふりをする人間ではなくて、誰かのために行動する善人になれた。
 キッチンタイマーが三分を告げた。すぐさま箸を持って食べ始めようとすると、ナキは丁寧に手を合わせて「いただきます」と言った。前から、ナキは挨拶を欠かすことはなかったけれど、今の「いただきます」はじっくり時間をかけて神様に祈っているかのようだった。
「なんか、ナキが大人びてるのに、幼くみえる」
「何それ」
 不思議そうに首をかしげて、私の額に手をあてると「熱はないね」とナキが呟いた。
「なんていうか、清廉?」
「妹らしさが上がった感じ?」
 ナキの目はカップの中に注がれているが、ナキの意識が私を見つめている。
「そうだね、前より無邪気で子供って感じがする」
 ふふっと嬉しそうな笑い声がして、一種の金縛りのようなものが体からほぐれていく。そうだ、私はナキのお姉さんで、ナキは私の妹。それは変わってない。

 軽い夕食を済ませたあと、私たちはソファの上で楽な態勢になっていた。ナキは膝をまげて、ソファにちょこんと座り、私はソファにもたれかかって、面白くもないテレビを見ていた。低いテーブルの上には、コンビニで買ってきたスナック類が広がっている。一人暮らしであまり整頓とかもしないので、部屋中荷物でごったがえしている。微動だにせずテレビを見ているナキは、勝手に放っておいた荷物にも見える。
「ナキって意外にテレビっ子だよね」
「似合わない?」
 膝に口が当たっているせいか、声がくぐもっている。
 今、似合わないと言ったら、ナキは泣くだろうか?ふと、そう思った。急に怖くなって、「別に」と素っ気なく答える。
 ナキはちらちらと私の表情を窺っているようだったが、そのうちまたテレビを見始めた。
 部屋には、テレビから聞こえてくる人工的な笑い声だけが響いている。一人暮らしにしては広いはずの部屋が、ナキが来て急に狭くなった気がする。そういえば、中学のころ、ナキと私はどんな会話をしていただろう。思い出せない。ナキと私が笑っている思い出はたくさんある。でも、不思議とナキと私が普通の会話と言われるものをしたことがない気がした。ナキを可愛がったり、ナキが泣いてはげましたり、ナキに甘えられたり……そんな思い出ばっかり。言葉を話してはいても、全てナキとの会話ではない。どちらかが演じ、どちらかが観客になる。だから、こんなときになって、どう話せばいいかわからない。楽屋で顔を合わせてしまって、相手の素をみてしまったような気まずさ。
「私って、泣き虫キャラだったよね」
 先に口を開いたのは、ナキだった。
「確かに。私はしっかりものキャラだね」
「キャラっていっても、本当に泣き虫なんだけどね」
 あわてて付け足すように、ナキが呟いた。ナキは泣き虫だったから、泣き虫キャラだった。でも、私はどうだろう?私は、しっかりものだったから、しっかりものキャラだったのだろうか?部屋を見渡す限り、私がしっかりものだとはいえない。私は、外見が固いのだ。だから、しっかりものキャラになった。もし、ナキの外見が私だったら。ナキは今のままだっただろうか?
 ナキが時計を見やる。十時半だ。吸い寄せられるように、冷蔵庫にふらふらと近づいていくナキをみて、苦笑する。あの習慣はまだあるんだ。冷蔵庫の扉を開いたナキの体に、暖色の冷たい光が降り注いでいた。ナキの手は冷蔵庫の中を彷徨って、そしてあるものを持って帰ってきた。
 牛乳パックだ。
 子供の頃から、寝る前には牛乳を飲むのが、ナキの習慣だった。ナキにとって、牛乳はある意味スイッチだ。活動モードと休息モードを入れ替えている。朝飲めば目がさめ、夜のめば眠りを誘発する。
 透明なコップに牛乳が注がれていく。パックの角度は一律で、いつまでもコップに牛乳が注がれるように思えた。あふれることなく、永遠にコップを白く染め続ける。しかし、ナキは八分目ぐらいでパックを立て直した。
 そして、すっとコップのふちに唇が触れた。喉がごくんと動いた。見えるはずがないのに、牛乳がナキの喉を伝うのが見たかった。あの透明なコップの中で波打っていた牛乳のように、喉の中を一瞬にして白く染める牛乳。でも、その様子は見えるわけがなく、コップの中の牛乳は最後の一滴まで喉の中に吸い込まれていった。
 飲み終わって私の方に向いたナキの目はすでに、とろんとしていた。私は棚からパジャマを取り出して、ナキに渡した。ナキが着替えている間に、予備として買っておいたハブラシを箱から開ける。着替え終わったナキが私の後ろに立っていた。ハブラシを渡すと、自分で歯磨き粉を見つけて、歯磨きをしだした。本当に、子供みたいだ。十一時には就寝というところも変わってないらしい。泊っていたときも、みんなはまだまだ起きているのに、ナキだけ十一時には寝て、朝は一番早く起きていた。こうやって、ナキの世話をしていると心が安らぐ。いつも人の世話をするのは、面倒だ。でも、時々なら楽しい。自分の腕で包めるものがあるというのは、自分自身に安定感を与えてくれる。一人じゃない。自分も温かくなれる。
掛け布団を持ってきて、ソファに被せておくとナキがやってきて、布団にもぐりこんだ。テレビと部屋の電気を消すと、手にナキの手が絡みついた。素早くはなく、でも逃げる隙がなかった。
「ナキっていうあだ名がついたときのこと覚えてる?」
 あのときは、まだ入学したてで、私もナキのことをあまり知らなかった。ナキがナキになった理由。それは、ナキが泣いたからだ。そう、泣いたからだ。美術の絵を描いていたら、ナキが突然泣きだした。どうしたの、と聞いたら、ナキは何も答えなかった。だから、私はナキの絵を見た。すると、ナキの絵は水で濡れていた。たぶん、誰かが絵具ようの水を運ぶときに水を飛ばしたんだろう。せっかく、綺麗だった絵が滲んで台無しになっていた。私は、大丈夫と言って、ナキの絵を丁寧にハンカチで拭いた。周りにいたみんなも拭いた。絵は前ほどではなかったが、見れるようにはなっていた。そして、私は言った。サキは泣き虫だからナキだね、と。確か、ナキはそのあと、拭いてくれてありがとうと言っていたはずだ。
「覚えてるよ。ナキが自分の絵みて泣いてたんだよね」
 返事はなかった。寝ちゃったのかと思ったら、手にはまだ力が入っていた。
「あの水ね、私が自分でかけたの」
 ナキの手がすべり落ちていった。爪が私の手首をすっと滑っていく。自分の部屋に駆け込んで、手首を光にあてると、白い線が浅く残っていた。

 目を開くとまぶしさはなかった。布団が外れて、夜の冷たい空気が足を包んでいる。時計は三時を過ぎたところを指していた。
 床に足をつけると、自然にナキの方へ歩いて行った。壁を探るとスイッチが手に触れた。躊躇いながらも押した。
 ナキが泣いていた。でも、笑っていた。
「なんで、泣いてるの?」
 ナキは布団を自分の方に引き寄せて、ソファに座れるスペースをつくった。そこに座ると、ナキとの間に微妙な間隔ができた。
「笑ってるの。疲れちゃったから」
「疲れたから、泣いてるの?」
「そうだよ。泣き疲れるって言葉があるでしょ。でも、泣いてばっかりいるうちに、泣き疲れるんじゃなくて泣いてないときが疲れているんだってことに気付いたの。だから、疲れたら泣くの」
 引き延ばされたナキの唇の、裏側がちらりと見えた。赤い赤い唇だ。
「そんなのおかしいよ。悲しくて辛くて悔しくて泣くんじゃないの?」
 意味がわからないとでもいうように、ナキは首を傾げた。白い首の長さが伸びる。
「私が悲しくて泣いたのは、美術のあのときだけだよ。小学校の頃の親友が交通事故で死んじゃったの。美術の絵には私とその子が描かれてて、それを見たとたん絵を壊したくなって……でも、壊したとたん泣きたくなって……でも、それを亜樹ちゃんは泣き虫って言ったんだよね」
 亜樹ちゃんという言葉が、自分の名前だと信じたくなかった。なんで、私はあのとき、あの一回でナキというあだ名をつけたんだろう。
「しかも、みんなは私が泣くのをいつも待ってた。みんなが私に興味をもったのは、私が泣くときだけだった。あの涙はね、全部みんなを失いたくないって思いからだったんだよ。いつもびくびくして、怖くて。そうしたらね、どんなときでも泣けるようになっちゃった」
 ナキは必死だったんだ。何も言えなかった。もし、ナキがナキでなかったら、私たちはナキを省いただろう。私たちは気づいていた。中学生にもなって、あんなことで泣く子はいないことを。でも、おもしろければなんでもよかった。私たちの時間が充実してれば、嘘でも真実でも違いはなかった。
「演技だったってこと?」
「こんなに簡単に泣けるんだから、役者になれるかもしれないね」
 乾いた声で笑っている。
「なったらいいのに。私たちの学校、演劇部あったよね」
 普通の話に戻ってほしい。これいじょう、前に進まないで。
「だって……サキは演劇部に入ったかもしれないけど、ナキは絶対にそんなこと選ばないし、みんな望まないでしょ」
 何も言えなかった。ナキが演劇部に入るなんて、ありえなかった。そんなの、ナキじゃない。
「ねえ、亜樹ちゃん。どうして私をナキって呼んだの?」
 甘い甘いナキの声が、私の中をかき混ぜる。ああ、私の心が見える。私は、欲しかったんだ。ナキみたいな子を。自分勝手に動かせる人間を。
 ナキの踵が動くのが見えた。
「どこにいくの?」
「帰るの」
 いつのまにか、ナキは着てきた服をまとっていた。赤い花柄のスカートだけが視界に入る。スカートが揺れて、花が蠢いている。
 しっかりとした足取りで歩くナキの後ろを、初めて歩く赤ん坊のようについていく。玄関についたナキの足は、自然に靴に吸い込まれていく。あれは、学生のころ履いていたローファーだ。
「じゃあ、亜樹ちゃん、ばいばい」
 ドアのチェーンが外される。チェーンがねじれて、かちゃかちゃと耳触りな音をたてた。
「どうして、私の家に来たの?」
 一瞬驚いた顔をすると、そのあと口から顔中に笑みが広がっていく。
「ああ、この鞄」
 ナキは手にしていた革製のバックをもちあげた。
「彼氏が買ってくれたんだけど、気にいらなかったから泣いた」
 じゃあね、とナキが手を振ると私の前に夜明けが広がった。紫とオレンジの光がちかちかと点滅するように混ざった、三時。それは少しずつ広さを失っていく。最後に、ナキの長い白い指が隙間で揺らいだ。
 廊下に足が張り付いている、なかなか前に進めない。まるで歩けなくなった老人の足取りだ。開いていた洗面所の扉によりかかると、鏡が見えた。
 目の両端から涙が迸っていた。顔じゅうに飛び散っている。手で拭いても擦っても、顔に涙がへばりつく。 
 醜い顔。醜い泣き方。
 ううっと口からうめき声が漏れた。
 ナキの泣き顔が浮かぶ。きらきらしてる。あんな顔になりたい。

 サキは泣きたがりのナキ。
 アキは泣き虫のナキ。
水川 朝子
2011年04月24日(日) 22時45分09秒 公開
■この作品の著作権は水川 朝子さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 二回目の投稿となります。
 至らない点も多いと思いますが、批評していただけたら嬉しいです。
 よろしくおねがいします。

この作品の感想をお寄せください。
No.6  水川 朝子  評価:--点  ■2011-04-28 22:36  ID:u3lyy/5P.xY
PASS 編集 削除
永本様、お読みいただきありがとうございます。
展開の早さ、反省です。ついつい急いてしまって、場面の切り替えがはやくなってしまうんですよね……今後気をつけようと思います。

>二人の心の細やかな動きを描写し、日常をいかに退屈しないように描きあげる
日常を退屈しないように描く、とても参考になります。難しそうですが、頑張ります。

確かに、ナキはもっと執念深い気もします。ここから膨らませる方法を考えてみようと思います。
とても参考になるご感想ありがとうございました。
No.5  永本  評価:30点  ■2011-04-27 21:23  ID:WUDSpuRvUPo
PASS 編集 削除
面白かったのですが、少し生温いなあという感じを受けました。
展開があまりにも早すぎるのと文量が少ないので、物語が一番美味しいところで終わってしまいあれこれで終わりなの? という感じでした。
二人の心の細やかな動きを描写し、日常をいかに退屈しないように描きあげることによってこの作品はもっと厚みを増し読み応えのある素晴らしい作品になると思います。
生温いと言ったのはナキは自分の過去を告白しただけで本当に気が済むのか?という点です。もっとこの二人を絡ませ合うことでさらに物語は加速していき魅力ある物語になったと思います。
次回作期待しています!
No.4  水川 朝子  評価:--点  ■2011-04-26 22:30  ID:u3lyy/5P.xY
PASS 編集 削除
らいと様、お様、楠山様、読んでくださりありがとうございます。返信します。

らいと様
文章をおもしろいと言っていただけて、嬉しかったです。ただ、やっぱり感性が十代とのことで、実年齢に合わせて背伸びしない方がよかったかな、とも思いました。次回からは、もっと広範囲の年齢が書けるよう努力しようと思います。
感想ありがとうございました。

お様
お久しぶりです。急いでいたせいか、場面展開が急になってしまったようで、状況の描写も少なめになってしまい、反省です。もっと注意しないといけませんね……
前回より成長できているとのことで、書いたかいがありました。
ただ前回と同じく、ラストが中途半端にさらっと終わってしまったようで、なかなか改善できず、これからの課題になりそうです。
主人公の弱さを垣間見せる、というアドバイスとても参考になりました。主人公の葛藤をもっとえがきたいと思います。
褒めていただけて、とても励みになりました。
ありがとうございました。

楠山様
感情の描写、友人関係など魅力があると言っていただけて、嬉しい限りです。冒頭の部分、描写が伝わりにくいかな、と思っていたのですか、褒めていただけてよかったです。ナキの性格でも可愛がれるとのことで安心しました。

大学生活の様子が分からず、わざと避けてしまったのですが、やっぱり小説を書くにあたって経験が足りないな、と改めて実感しました。
感想ありがとうございました。
No.3  楠山歳幸  評価:30点  ■2011-04-26 21:59  ID:sTN9Yl0gdCk
PASS 編集 削除


 拝読しました。

 良かったです。ぐっと良い感じでした。落ち着いた雰囲気の中の女の子の繊細な描写、友人関係のリアルさ、作品に魅力がありました。特に冒頭でのナキの描写が良かったです。物語に引き込まれました。個人的にはナキのような女の子は、男性には受けても同性にはあまり良く思われないのでは?と思うのですが、こういう子なら可愛がられると思いました。
 欲を言わせていただければ、二人の年(大学生)が分かるのがちょっと後のほうだったためやや混乱しました。この年頃にしては主題が少し幼いかな、とも思いましたが、これはこれでアリかなとも。亜樹の大学生らしい生活の描写が少しあれば、中学時代への未練(?)や最期の「鞄」と「彼氏」がもう少し生きたかな、とも思います。

 拙い感想、失礼しました。
No.2  お  評価:30点  ■2011-04-26 14:45  ID:E6J2.hBM/gE
PASS 編集 削除
うーん。ちょっと種明かしが弱いかな。
そんなことで、こんちわ。ちょっとお久しぶりですね。
全体には、まぁ、ラストまでなかなか、うん、良かった。好き感じ。すこし、場面展開が書き急ぎで、状況説明にもう少し注意しても良いかなとは思うものの、二作目でこのれかよと突っ込みたくなるくらい、読ませる文章になってた。そこは、素直に賞賛しませう。
ただまぁ、ラスト。ラストの設定というか、筋立て的なもっていきようは、なかなかぐっと来そうな、そこまでをきゅっと締める良いラストになりそうだったのに、なんだろう、そこまでの文章との関連が薄すぎて、唐突で、あぁ、そんなんだで終わってしまう。若干のほめかし(ナキの癒し)とかていう文章もあるにはあったものの、主人公の弱さのような部分を垣間見させることがあってもよかっただろうし、ラストももっと言葉で盛り上げることが出来たんじゃないかなと。せっかく一人称の語りなのだから、もっと葛藤する心情を滲ませる言葉選びが出来ると、かっこよくなりますよ、きっと。
No.1  らいと  評価:30点  ■2011-04-25 21:34  ID:iLigrRL.6KM
PASS 編集 削除
拝読させていただきました。
文章はとても面白く、するする読めました。
内容は感性が十代って感じがしました。中高生の話を書いたらもっと面白くなるんじゃないかと思いました。
拙い感想失礼しました。
総レス数 6  合計 120

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除