私と猫とロボットの奮闘記
「今日は寒いわぁ…」
「ピーゴゴゴ」
「ってかのっけからやめようよ…。状況意味不明だよ」
そう言った女の子はもう一度、こたつに潜る。
ここは極々普通な女の子の部屋…?
今日も仲良しの1人、1匹、1台でこたつに入りながらぼやいていました。
「てかロボットつめろや。狭いねん」
この関西弁で話しているのは、ちょっと小太りな三毛猫のチャッピー。
すると一緒にこたつ入っていた女の子が不機嫌な表情を浮かべた。
「チャッピーが太ってるから狭いんだよ…」
この女の子はゆきちゃん。この部屋とこたつの主である。
「ガガーピー」
黙っていたロボットが急に話だし、ゆきちゃんは驚いたが猫は険しい顔をした。
「お前まで言うんか!!」
「え、何言ったかわかんの!?」
この喋っているのかいないのか分からないロボットは、常にチャッピーと行動を共にする謎の多いロボットだ。
ロボットはゆきちゃんの事を首領と呼んでいるが、言葉が分からないのでそれに本人が気付く事はまずない。
そして基本チャッピーのいう事しか聞かない。
「ちょおロボット!みかん取ってえや!」
チャッピーがロボットに命令するとロボットは華麗な動きで蜜柑を取り、フリスビーかの如くチャッピーに投げた。
「ええ!?ちょっ…何してんの!?」
ゆきちゃんが叫んだと同時にチャッピーが宙返りをしながら後脚で蜜柑をキャッチし、綺麗なキメポーズをきめる。
その間ゆきちゃんは呆然としていた。
「俺たち最っっ強!!」「ガガ」
「何なのそれ!?」
ゆきちゃんの2度目の叫びをスルーして、チャッピーとロボットはハイタッチを交わす。
「今の決め台詞しっかりシンクロしてたなあ!!」
「ピッピッブー」
チャッピーとロボットのやり取りにゆきちゃんは孤独感を感じたが気にせず、大声を張り上げた。
「ロボット的には良かったの!?悪かったの!?てかガガにそんな意味あったの!?」
するとチャッピーが威嚇するように叫ぶ。
「ロボットなめたらあかんでー!!!」
「お前ロボットじゃねぇだろ!!」
ゆきちゃんが怒鳴ると、横の窓が急に開いた。
「ゆきちゃん!!ちょっと煩いわよ!!」
「寒ぅぅ‼すいませんんん!!隣のおばさん!!」
窓を閉めたゆきちゃんの背中にチャッピーがドロップキックをきめる。
「痛ぁぁあ‼?何その行動力⁉このデブ猫が‼」
「お前のせいやろ、寒いやんけ!!あとデブちゃう!!ぽっちゃり系やぁぁ!!」
口論になり始めた1人と1匹の間にロボットが割って入り、
「ピッガーゴー」
「…せやな、お前の言う通りや。一旦落ちつこか」
「いやわかんのかよ!!はたから見たら訳わかんないよ!'」
ロボットの活躍により一時休戦となったゆきちゃんとチャッピーを呼ぶ声が廊下から響いた。
「ゆきちゃーん、チャッピー?御飯よ〜!」
ゆきちゃんの母親がトントンと扉を叩く。
1人と1匹は直ぐに答えた。
「あ、お母さん呼んでる!」
「ニャ〜〜ん!」
「こんな時だけ演技派だな!?」
ゆきちゃん達が去って行くとロボットは1台取り残され、
「…置いてくなよ…」
人語を話したのだが、これはチャッピーですら知らない。
こうしてゆきちゃん達の1日は幕を閉じた。


・END・
長井 しい奈
2013年06月10日(月) 20時56分51秒 公開
■この作品の著作権は長井 しい奈さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
三題作文で作った少々無理のある話です。
全力でグダグダしています。
初投稿ではありますがつたない文章ですので、もし読んでくれた方は御礼申し上げます。

この作品の感想をお寄せください。
No.5  青空  評価:40点  ■2013-12-08 21:51  ID:wiRqsZaBBm2
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可愛い一コマって感じでうふんっとなりました。
最後の一言で文章がしまってよかったなと思いました。

とっても素敵ですう。
No.4  長井しい奈  評価:0点  ■2013-07-19 14:58  ID:gypbL21qqjc
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確かに言葉が曖昧でした。
それに言われてみると脚色が必要かもしれません。
アドバイスを生かして読みやすいものを作れるように頑張ります。
読んで頂きありがとうございました。

コメントの返信が遅れてしまい申し訳ありません。
No.3  SHIRIAI  評価:10点  ■2013-07-03 05:47  ID:HGGGNe196sc
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こんばんは。

「ってかのっけ」、「てかロボット」
の時点で、
「おじさん、おばさんのための読み物ではありません」と言っているようなものですが、そうすると、句読点も新世代様に、打たないとなりますか。
また、「ってか」の意味、「てか」との違いを意識して書いていますか。
なんとなく、では、よくないと思います。
私たちの世代なら、
「っていうか、」で、「、」をうちます。
ただ、この文の位置に言い換えの意味の「っていうか」は来ないんですけどね。まあ、ジェネレーションギャップというものもありますが。

次に、近年、女の子が「僕」と言ったり、「あの黄色い『ヤツ』」といったり、男言葉だったものを使うことや、会話文のタイミングの悪さから、誰が話しているのかわからないという事がよくあります。ここでも曖昧になっていて、通過するのに時間がかかります。
●現実ではそうであっても、真実を語るために、脚色が必要です。現実をそのまま書いても現実らしくは感じません。何故なら、小説には描かれていない、現実の情報が溢れるくらいに存在するからです。

おそらく、小説で特に重要な、内容について。題名に、奮闘記と書かれています。どの辺が奮闘記なんでしょうか。せっかく奮闘記と書いたのですから、誰かが一所懸命であることを描いた方が面白くなるのではないかな。

「少々無理のある」ということですが、そんなことはありません。『Toy-Story』はもっと激しい。もっともっとはじけましょう。
ガンバってくださいね。
失礼いたしました。
No.2  長井しい奈  評価:0点  ■2013-06-14 13:00  ID:/laahA1nCgA
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読んでくださってありがとうございました‼
あまり細かい仕草など、確かに全然入れていなかったのでこれからは気をつけようと思います。
丁寧なアドバイスありがとうございました。
No.1  坂倉圭一  評価:30点  ■2013-06-13 23:54  ID:KMpPt7smfM6
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読みました。
楽しかったです。

もしかしたら一人、一匹、一台の、それぞれの仕草をもっと詳しく書いたほうがより楽しくなるかもしれませんよ。

ねこなら、しっぽをぷりぷりしたとか、のどをごろごろしたとか、
ロボットなら、胸がピッコンと光ったとか、おでこがぱかっと開いたとか、
女の子をからかうようなお茶目な仕草を加えることで、もっと良くなるように思います。

楽しいご作品、ありがとうございました。
総レス数 5  合計 80

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