どうしようもない。
 僕には、好きな人がいる。夕月夜さん。全校生徒、憧れの存在でファンクラブもあり、毎日差し入れをする人や告白をする人を見かけるのは日常的なことだった。同時に、差し入れも告白も断る姿を見かけるのも日常的なことだったが。
 そんな夕月夜さんは、最近いたるところに怪我を負って屋上に来る。それは、ありもしない噂に騙された全校生徒が起こした、イジメのせいだ。
 「ばいばい……。」
つい先程まで誰でも跨げるぐらいの手すりに手を添えて空を見上げていた夕月夜さんから、か細い声が聞こえてきた。
「……っ!」
声を出そうとしても声が出ない。
 僕は走った。それを予想していたかのように夕月夜さんの体は空に……。必死に掴もうとしたけれど掴めない。
 わかっていたはずだった。僕には無理だと。
ーーーぐしゃり。……なんの音かは考えたくないよ。

いくら好きな人でも僕には助けることができないんだ。

僕の頬を濡らす涙はなんなんだろう。

だけど、どうしようもない。

僕は幽霊なんだから。
2012年08月03日(金) 17時46分05秒 公開
■この作品の著作権は舞さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
とってもお久しぶりです。舞です。
(最近来てないから、成長した……わけじゃないけど。)
主人公が幽霊でした♪ってコレ、この設定生かしきれてない気がorz

……それはともかく批評お願いします。

この作品の感想をお寄せください。
No.4  舞  評価:0点  ■2012-10-28 14:27  ID:e1F5gFuIZ46
PASS 編集 削除
だいぶ遅れました。
>ゆうすけさん
短すぎるのダメですよね。勢いで書いてて。
伏線を配置、さりげなくって難しいですが挑戦してみようと思います。

>FKさん
禁じ手っていうものがあるの知りませんでした。
次からは気をつけたいと思います。

>YEBIUさん
一行いらないですよね。今かんがえると。

短い。伏線。禁じ手。いらない行。
次からは気にしながら、書いていきたいです。
ありがとうございました。
No.3  YEBISU  評価:10点  ■2012-08-14 21:12  ID:hugVebm6UOc
PASS 編集 削除
読ませていただきました。
‥なんというか、最後の一行が全てをだいなしにしているように感じました。
ただ、その一行を冒頭に持っていけば、随分と雰囲気が変わるのではないかというきもしました。
No.2  FK  評価:10点  ■2012-08-09 09:25  ID:KEoBYQPnuQc
PASS 編集 削除
 拝読させていただきました。
 ショートショートには有名な禁じ手があって、「夢落ち」、「幽霊落ち」「ロボット落ち」、「X違い落ち」(差別語を含む)が有名です。これに違反していると思います。
No.1  ゆうすけ  評価:20点  ■2012-08-04 10:14  ID:dZDA6s9Jnbw
PASS 編集 削除
拝読させていただきました。

短すぎで、物語に入り込む前に終わってしまったように感じました。
恋心を抱く主人公の切なさを読者に感じさせるには普段の日常の描写が必要ですし、オチを強調するには人間的な雰囲気を出すべきだと思いました。その上で、幽霊である伏線をさりげなく配置するとオチが生きると思います。

幽霊としての設定を生かすなら、飛び降りそうな彼女を助けようと駆け寄ったら「お化けだ!」と驚いて落っこちてしまったとか。手を掴んで引っ張ったら霊魂を引っこ抜いてしまって肉体が落下してしまったとか。ギャグになってしまった。
総レス数 4  合計 40

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除