かもがわでるた |
河川敷に腰掛けて、買ったばかりの本を読んでいる。コインロッカーベイビーズ、ちょうどアネモネっていう女の子が出てきたところだ。 午後の空には雲が曖昧に広がっていて過ごしやすく、左の方、下鴨神社の方から涼やかな風が吹いている。夏の盛りはもう過ぎたのかもしれない。 視線を上げると、鴨川がちろちろと流れていて、その向こう側に出町柳駅への小さな入口があり、そのさらに向こうには大文字の送り火が焚かれるという山がそびえている。 風が吹いてくる方を見ると、ふたつの川に挟まれた三角地帯にこんもりとした緑があり、下鴨神社はその向こうにあるらしいのだけれど、僕には神社やお寺を巡るという習慣がなく、こんなに近くに住んでいながら一度も訪れたことがない。世界遺産であるということさえつい最近まで知らなかった。 名前を呼ばれた気がして視線を戻すと、川の流れに置いてある飛び石の上にあなたが立っていた。サルエルパンツだかなんだか忘れたけれどそんなのに袖の短い白いブラウスを合わせていて、そこから透けているインナーもまた白っぽく、その微妙な光り加減の違いについ目がいってしまう。 どこかの男の子が奥の方の飛び石から勢いよく跳ねて来ていて、それに気づいたあなたは最後の飛び石を蹴って川を越え、僕の傍まで小走りでやってくる。 何読んでるん? と訊きながら本の表紙を覗き込み、おっ、限りなく透明に近い村上龍やん、とつぶやいてひとりで笑っている。そして僕の右隣に腰掛ける。 「てかさ、下鴨神社って世界遺産やってんな、知ってた?」 本に目を落としながら僕は言う。 「…いや、それあたしが教えてんけど。舐めてるん?」 あなたはまた笑う。 「行ったことある?」 「ないよ、なんで行かなあかんねん」 なにキレてんねん、といつものように僕がつぶやく。あなたの満足そうなにんまり顔が浮かんできたので目をやると、やっぱりそこにあった。僕は本を閉じる。 「あと半年したら、東京やな」 ひとりごとのように僕が切り出す。なにもせずにぼんやりしていると風がさらに気持ちいい。本格的なジョギングスタイルのおじいさんが軽快な足取りで僕らの前を通り過ぎる。さっきの男の子は向こう岸で母親とじゃれ合っていて、すぐ傍にかかっている橋の上からは外国人のバックパッカーたちが川を見下ろしている。ちろちろとせせらぐ水音。 「まぁな、ここおってもしゃあないしなー」 伸びをしながらあなたが言う。確かにそうだな、と思った。 「準備しなあかんこととかあるん?」 「うん、まぁいろいろあんねん。今度見せたるわ」 あたしのすべて、と付け足してあなたはまた笑った。僕はあなたが時折見せる、没頭しつつも無関心さを装っているような、奇妙な横顔を思い出す。 「あたしのすべて」 僕がそのままなぞる。 「お、興味津々やん。今度と言わず今すぐ見たいんやろ?」 にやにやしながら僕の顔を覗き込む。 恥ずかしいから絶対に打ち明けたりはしないけれど、こういう時のあなたの勝ち誇ったような表情とかしぐさとか言葉とかは僕をなによりもやさしくかき乱す。なんというか、僕のすべてを撫でられているような気分になり、いちいち手を当てなくても心臓が動いているのがわかる。まともじゃない、とは自分でも思う。 「今すぐっつーか、いつでも見たい、かな」 どう切り返そうか悩んでいるうちに本音を零してしまった。頭の中では、他愛のない予定調和の掛け合いを楽しむような時間は残されていないのかもしれない、という不安や愛しさがほのかに瞬いていて、それと似たようなものがあなたの表情にも浮かぶのを見逃したりはしなかった。僕は言葉を継ぎ足す。 「…てか別にすべてじゃなくても、えろいとこだけでええかな」 「はいはい、後でな」 間髪いれずにあなたが返す。一拍置いて漂う間延びした期待というか予感。あなたもそれを感じているかもしれない。どちらからともなく、少しだけ距離を縮め合う。よくある女の人のいい匂い、そのずっと奥の方に隠れているあなた自身のいい匂いも、今日はしっかり感じ取れる。 「あたしおらんくなったら寂しくなるやろ?」 「うん、まぁな」 「ふふ、そっか。あたしも寂しいけど、向こう行ってからはわからんで?」 冗談とはわかっていても、心臓は素直に縮む。 「オトコのことなんて考える暇ないやろ」 と返すぐらいしか出来ない。 「うん、まぁな、そこやねん」 なんか粘液みたいな感情が、だらしなく垂れさがっている。戻っていくこともなく、ぽたりと落ちることもなく。僕はタバコをくわえてあなたを一瞥し、それから火をつけた。粘液が垂れさがっている部屋とは別のところに、煙が貼り付いてまた出ていく。それはいつも通りの味であてが外れたので、残りは奥まで落とさずに軽くふかした。煙はほわほわと風に流されてあなたの髪をかすめ、次第にほどけて見えなくなっていく。 ちょっと、風向き考えろやー、と言いながらあなたは僕の右側から左側に移り、んしょ、と声を漏らして座りなおす。 「俺も東京行けたらええんやけどなぁ」 「ほんまやで、1年待っといたるからちゃんと来てよー?」 「うん、まぁまずは会社決めんとな」 なんて言いながら、自分も将来を具体的に考えなければならない歳になったのだな、と感慨深い気持ちになる。 「せやけどさー、あたしでもいくつか決まったんやから大丈夫やって」 そのあと全部蹴ったけどな、と言って笑う。 「あんたやったら絶対大丈夫やで、センパイとして断言したるわ。ついでにあんたが変態やってことも、カノジョとして断言したるわ」 こんなしょうもない励ましでも、あなたが言うとただの気休めには聞こえない。垂れさがっている部屋が少し震えた。意外とあっけなく、ぽたりとひとつ落ちる。こんなことに愛情を感じるなんて、俺もまだまだガキやな、などと心の中でうそぶいてみても消えてくれない熱。それならむしろ信じる方が現実的だと思った。 吸い始めたばかりのタバコはなんだかもう邪魔で、コンクリートで火を潰す。ちろちろとせせらぐ水音。さっきの男の子がまた飛び石を跳んでいる。今度はどうやら母親を強引に誘ったらしく、ひとつ跳ぶたびに後ろを振り返り、おかーさんはやく、と急かしている。おどおどした跳び方で後を追う母親は、よく見るとまだ若そうだった。 「もし東京であかんかったらさ」 吸い殻を携帯灰皿に押し込みながら、あなたの顔を見ないように、僕の顔を見られないようにしてつぶやく。 「俺がなんとかしたってもええで」 言い終わると、立ちあがって伸びをする。相変わらずの薄い空をとんびが一羽、旋回しながら東の方へ東の方へと渡っている。 あなたは少し黙った後、僕のわき腹を弄りだす。くすぐったくて思わず振り向くと、座ったままで僕を見上げて、 「あほ、調子のんな」 と言った。僕も少し泣きそうだった。 |
みずの
2011年09月08日(木) 01時07分18秒 公開 ■この作品の著作権はみずのさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.12 みずの 評価:0点 ■2011-09-14 22:32 ID:tUYcy0OjL5E | |||||
藤村さま 感想ありがとうございます。 まぁあまり深く考えずに「あなた」として設定していたのですが、言われてみれば確かにその通りだと思います。 細かく説明できないのですが、この作品の雰囲気的にそれが合っていたのでしょう。ラッキーでした。 タイトルについてもそうなんですよね。結構他に考えたりしていたのですが、しっくりくるものがひとつも思いつかなくて、ご当地っぽいタイトルにして逃げてしまいました。 まぁなんというか、次があればその時はどうにかしたいと思います。 以上です。ありがとうございました。 |
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No.11 藤村 評価:40点 ■2011-09-13 21:47 ID:a.wIe4au8.Y | |||||
こんばんは。拝読しました。 いってもいらないようなことばかり考えていたのですが、あなた、というのがこの作品のいちばんのポイントなんじゃないかなあとおもう次第です。とくにはっきりとした理由のない、なんとなくの感想なんですが、あなた、のひとに、あなた、という呼び方をもちいなかったならこういうふうな感触の作品にはならなかったのじゃないか、というような。あまり適切なことばではない気がするのですが、あえていうとそれは詩的だなあということなのかなと、ちょっとおもいます。それからさらになんとなくなんですけど、河川敷に腰掛けている、というのも、ちょっとおもしろい。 ぼくの好みからするといささかの瑕疵もない、とほとんどそうおもうのですけど、タイトルのことがすこし気になりました。ジャストな感じにつけるというのはむつかしいですけど、納得しがたいような、納得してしまうような、なんだかなやむ題だなあと、そういう感想でした。 |
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No.10 みずの 評価:--点 ■2011-09-11 14:32 ID:tUYcy0OjL5E | |||||
夕凪さま、山田さま、陣家さま、zooeyさま、感想ありがとうございました。 >夕凪さま 顔立ちなどの外見の描写にまでは頭が回りませんでした。反省して、以後気をつけたいと思います。 会話文が今回の作品の大きなテーマだったので、気に入っていただけて嬉しいです。 ありがとうございます。 >山田さま 確か少し前に方言は封印すると言いましたが、結局また頼ってしまいました。うーん。 僕も地の文はこのやり方で通すつもりです。今回は少しラストが不安だったのですが、少なくとも山田さんには通じたようで、そこは非常に嬉しく思います。 ありがとうございました。 >陣家さま そうですね、今回は自分の暴走を抑えつつ、普通の話を書いてみました。なんかいろいろとありがとうございます。 物理的な距離感については、確かにもっと有効に使えたような気がします。ひとつ勉強させていただきました。今後の参考にしたいと思います。 ありがとうございました。 >zooeyさま なんだか恐縮ですが、素直に嬉しいです。zooeyさんの感覚に訴えかけることが出来てよかったです。 情景やしぐさから心情を察してくださった点も非常に嬉しく思います。やさしいけど物悲しくてとか味わい深いとかのお言葉も非常に嬉しいです。 役に立ちますよ、感想ありがとうございます。 |
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No.9 zooey 評価:50点 ■2011-09-11 02:25 ID:Q2vMUpkA2Fc | |||||
こんばんは、読ませていただきました。 なんか、すごくいいなと思いました。 この作品の中だけ時間がゆっくり動いているような、そんな感覚にさせられて、 ゆるりと惹きつける、そんな魅力を感じました。 情景やちょっとしたしぐさが心情を細やかに表していて、しかもとても自然で、すごいなあと素直に感心してしまいました。 やさしいけど物悲しい、味わい深い作品でした。 役に立たない感想ですみません。 ありがとうございました。 |
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No.8 陣家 評価:30点 ■2011-09-11 00:38 ID:1fwNzkM.QkM | |||||
拝読しました。 みずのさんの一連の作品は全部目を通させて頂いていますが、今作はだいぶご自分の趣味を押さえ気味にされて読者ニーズに合わせた作風になっていると思いました。 それなのに、味のある文章、心象描写の筆致は非凡なものを感じさせるのは、作者様の実力の証なんだろうなと、かえって納得しました。 京都の川縁には本当にカップルがいっぱいですよね。 現実では休日にこのシチュエーションまで持って行くには、緻密なロケハンと徐々にパーソナルスペースを押し広げていくプレッシャーアピール力、等間隔に陣取っているカップルのどの辺が次に空きそうかといった洞察力、加えて運の良さが要求されます。 なかなか気の利いた会話の準備までは気が回らないものです。 いざと言う時のイメージトレーニングとしてお手本的な会話は非常に役に立つありがたい物に思う人も多いんじゃないかと思いました。 ひとつ気になったのは彼女と彼氏の物理的な距離感ですね。 カップルの訳あり度を測る大きな指標の一つだと思います。 >少しだけ距離を縮め合う。よくある女の人のいい匂い、そのずっと奥の方に隠れているあなた自身のいい匂いも、今日はしっかり感じ取れる。 ここで体が触れ合っているのか、拳一つぐらいは空いているのかと言うところで大きな違いが生まれます。 感じ的には付かず離れずといったところかなあと思われますが、マンウオッチャー的な視点からすると、時間と共に変化するこの距離が大きなドラマを感じさせる部分ですよね。 もちろん、多くの場合は最初からロケットランチャーを撃ち込みたくなることがほとんどなんですけれども、自分の場合は。 ともあれ、今作は、こんな俗物の私でも感想レスを付けやすい親しみ易い一品でした。 失礼しました。 |
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No.7 山田さん 評価:40点 ■2011-09-10 21:40 ID:/VAIz84knYY | |||||
拝読しました。 最近はすごく便利になったもので、「下鴨神社」「出町柳駅」というキーワードで検索、グーグル・マップで回りの景観をしばらくPCで眺めてみました。 残念ながら河川敷には降りれませんでしたが、なんとなく景色の雰囲気はつかめたように思います。 再度地図を眺めると確かに「ふたつの川に挟まれた三角地帯」が見受けられます。 京都に友人がいます。 数年に一度会う程度ですが、彼女の京都弁(って言うんでしょうか)がとても好きで、話している内容を忘れてその響きにうっとりしてしまうこともあります。 当作品を読んでいて、彼女が懐かしくなってきました。 地の文に方言を使用するかどうか、ってのは色々と意見が分かれそうに思いますが、僕は地の文は方言でなくても良いかな、と思いました。 その方が会話文とのコントラストが際立つだろうし、会話文に到達したときの妙なうれしさ、っていうのが味わえるかな、と思えるからです。 もちろん、地の文も方言で、という意見も有りでしょうし、それに納得も出来ます。 まぁ、このあたりは好みの問題なのかも知れないですね。 ラストは僕も「少し泣きそう」になるくらい、作品に没頭出来ました。 この二人の男女の関係、理想的です。 京都……行きたくなってきたなぁ……。 失礼しました。 |
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No.6 夕凪 評価:40点 ■2011-09-10 17:09 ID:qwuq6su/k/I | |||||
最後の 泣きさうなのは、何故なんか、田吾作なんで判ら無かった。下鴨神社は一度行ったことが有り(大学受験)。その付近の河原も歩いたことがあるんで、懐かしさと 自分がまう一度そこへ行った時 親程の経済力も無くどんな思いで、、と覚束無く思った。。。。彼女の顔立ちとか風采、スタイル等 まう少し書いて下さると有難いが、、、聖子ちゃん風とか。男の方も、キムタクそっくりとか。二人の男女のしっとりとした語らいが超グーだった。今迄読んだ会話文の中で、最高だった。中味も大変良かったし、あのへんの風の臭いを思い出した。 | |||||
No.5 みずの 評価:--点 ■2011-09-09 12:09 ID:tUYcy0OjL5E | |||||
>百舌鳥さま 感想ありがとうございます。 まぁ課題はいろいろありますが、バランスがよかったのならとりあえずよしとします。 空行に関してはちょっと失敗してしまったので、そういう面も含めて見直していきたいと思っております。 以上です。ありがとうございました。 >N章さま 感想ありがとうございます。 お手本にするのは構いませんが、その結果に関しては責任を負いかねますので自己責任でお願いしますね。 僕にもっと力があればもう少し展開させられたのですが、そのへんは力及ばずで申し訳ないです。また頑張ります。 以上です。ありがとうございました。 >RYOさま 感想ありがとうございます。 良くなかったのはしょうがないとして、悪くなかったのなら現時点ではよしとします。 やっぱり質・量ともに未熟な部分が露呈しているので、そのへんもちまちまと詰めていけるようにしていきたいと思っております。 以上です。ありがとうございました。 >昼野さま 感想ありがとうございます。 物足りなさはしょうがないかな、というつもりで書いたので、雰囲気がよかったのであれば今回はそれでいいと思っています。 どうなるかわかりませんが、大きい感情っていうのを次書くときにはひとつのテーマにしてみたいな、という気分です。 ちなみに、コインロッカーベイビーズは自分が実際に読んでいるところなのでなんとなく登場させてしまったのです。テキトーですいません。 以上です。ありがとうございました。 |
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No.4 昼野 評価:30点 ■2011-09-09 02:32 ID:MQ824/6NYgc | |||||
読ませていただきました。 雰囲気は良かったんですが、なんかいまいち物足りないというのが正直な感想です。もっと大きい感情を書くとか、なにかしらあれば良かったなと。 あと、ささいな事ですが、この作品の雰囲気には「コインロッカーベイビーズ」は合わないかなと個人的には思います。 なんか否定的な意見ばかりになってしまいましたが、文章そのものは良かったと思いますし、今後に期待してます。 |
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No.3 RYO 評価:20点 ■2011-09-08 23:17 ID:SsgSulM0K/Y | |||||
拝読いたしました。 感想がむずかしいな、というのが正直なところ。 悪いというわけでもなく、とくに良かったというわけでもなく。 微妙な心情を感じなかったわけでもないんですけど、うーん…… 楽しめたけど、それでじゃあどうなるのってところで終わってしまって。 結局作品的には、二人の状況を読者に表して終わっているわけですよ。 物語としては動いていないわけで、そこが残念です。 さて、ご当地小説ということですが、別に京都じゃなくてもいいですよね。内容レベルで。鴨川でなくても成り立つわけで。ご当地というなら、そのあたりがあってもよかったのではと思います。世界遺産の意味は? ご当地小説というお題目をもっと生かしてもよかったのではないでしょうか? 作品の中身とご当地が合っていることが大事なように思います。 一人称なら、地の文で方言がないのは不思議でした。地の文が丁寧すぎるのか変に自分を説明してしまっているように感じます。周りの状況を説明するなら分かりますが、自分の行動まで不必要にいちいち語ってしまうと説明されているように読めるわけです。私だけかもしれませんが。 決して何が悪いということはなかったのですが、私にはすっと入ってくる部分がなかったというところでした。 言葉足らずで申し訳ないです。ではでは |
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No.2 N章 評価:40点 ■2011-09-08 22:22 ID:lenwilA99Eg | |||||
拝読しました。 いろんな意味で、部分的に、告白メール(ラブレター)、を書く際のお手本とすべき作品だと思いました。 個人的には、恋人が去った後の途方に暮れた空虚な感じまで描かれていたら良かったと思います。 なんだか、京都に行きたくなりました。(年末の、とくに黄昏時のひっそりとした冷たい空気が大好きです)学生の演劇でも見に行こうかな。 |
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No.1 百舌鳥 評価:40点 ■2011-09-08 05:06 ID:j2hCflYITwc | |||||
ごそごそと一番乗りでございます。やっぱ加点できるほうに感想書かないとねーw 今回の出来はタイヘンよろしいんじゃないでしょうか。 こそばゆくて甘ったるくてちょっと切ない。心情の書き方もうるさすぎず、素通りもさせないバランスが絶妙に美味しゅうございました。 ご当地小説とのことなので、この尺にしては地名などが多いなぁとゆーのも有りなのでしょう。有り、と思わせたのは方言の力もありますね。 はんなりとした優しさが染みるような、良い作品でした。 けれどもしかし点数は40点なのです。掌編サイズなのに一行空けるのが目立つなぁ、と。 空気や場面を切り替えるにしては、ストーリーはあくまでも連続しているので、ちょっと戸惑います。…私は戸惑いました、とゆーことでひとつw |
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