こんな姉貴ですけど何か?
 いつからだったか、それぞれに部屋があてがわれてからというもの、私は妹の生態をついぞ把握しかねていた。
 日ごろから気さくな妹ではあったし、何かと困ったときには率先して手を差し伸べてくれる優しい妹ではあったものの、姉である私は実のところ妹のことをよく知らなかった。
 一番身近にいる人間であるし、あれだけ会話を交わしているのに何でだろう。私の知っている妹の事と言えば、彼女が小さな頃の話ばかりだった。
 妹はよく私のことを察してくれた。理解もしてくれたし、協力を惜しんだことなんて一度もなかった。何でもわかってくれている妹だからこそ、私も妹のことは何でもわかっている気になっていただけなんだと思い知ったのは、ただの偶然だった。
 我が家の一員であれば誰もが使う食卓に、見慣れない手帳が置いてあったのが丁度一週間前のことだ。特に深い意味もなく私がその手帳を開いてしまったのは仕方のないわけで、どうしようもなかったわけで。
 結果から言えば、その手帳は妹がうっかり置きっぱなしにした彼女の日記だった。
 妹の日記の偶然開いたページの一文を見て私は絶望した。
 いっそ、日記に死んで欲しい人間の名前が書き殴られていた方が笑えたかもしれないし、悩みがあるなら相談に乗ってやろうと、姉らしく妹を抱きしめることさえ出来たかもしれない。
 ただ残念なことに妹の日記には死んで欲しい人間の名前ではなく、ひたすら一人の男の名前が登場し続けた。
 
 ――妹に好きな人が出来たらしい。世の中には知らない方がいいこともあると思った。いや、まじでさ。


 荒ぶってるなあ。二つ歳の離れた妹を見て、私はいつもそう思う。
 今朝も我が家のお姫様は絶好調らしい。まず食卓への登場の仕方でそれがわかる。
 朝のニュースくらいしか聞こえてこない静かな食卓に、突如落雷か土砂崩れかと聞き間違うほど大きな音が鳴り響く。理由はわかりきっていた。我が家に一箇所しかない階段で妹が足を踏み外したのだ。
 我が家で彼女を心配して階段まで様子を見に行くような酔狂な人間は一人もいない。父は新聞、母は洗濯、私は朝食で忙しいのだ。
 バターが染み渡ったトーストを頬張る。父親が新聞の占い欄で、私の誕生月の運勢が今日は格別悪いことをドヤ顔で報告してくるのをあしらって、その間に五分ぐらい経っただろうか。妹が頭や腰を擦りながら食卓へと姿を現した。
 妹はうつらうつらした表情で自分の席に座ると、どういうわけか毎朝鶏の鶏冠並みにいきり立っている髪を恨めしそうに撫で回していた。そして、どういうわけかこの鶏冠ヘアーは、妹がいってきますと玄関を飛び出していく頃には重力に反発しないあるべき姿に戻っているのだから不可解だ。そんなにいい寝癖直しがあるなら、今度頭を下げで貸してもらおうと思う。
「お姉ちゃんは今日は朝から学校なの」と、これは洗濯を終えて食卓に現れた母親の言葉だ。
 私は、その通りだと答えた。
 現在木曜日の1限目に履修している“一般教養世界史T”の授業の担当は藤岡という48歳独身教授で、独身貴族を気取っているが週末には足しげくお見合いパーティーに参加し、そのこと如くを玉砕という結果で終わらせている足フェチさんで、別段彼の変態的嗜好は彼の0しかない好感度を格別悪くするものではなく、それ以上に最悪なことは、藤岡(48)は遅刻に大変厳しく一秒でも始業時間を過ぎての教室への入室は有無を言わさず欠席扱いにすることだ、と――母親の質問に対する返しに、そういった説明も付け加えておいた。
 その説明を母親は半分ぐらい聞いていなかったと思うが、私の話した内容は全部嘘なのでお互い様だと思う。
 毎週木曜日の私の予定は全くのフリーだ。なので今日も妹を尾行しようと思っている。
 一週間前に妹の日記を見てしまってからというもの、私は妹をよく観察するようになった。
 観察するほどに妹の涙ぐましい努力を知ることになったのだが、なぜだろう。思考回路がすこぶる残念で、考えて導き出される結論が迷子なので、努力に対する成果のなさに同情の余地が皆無だった件を語らねばなるまいか。
 早朝。妹は学校に着くなりまず自分の下駄箱ではなく、とある男子生徒の下駄箱をチェックしているようだ。まったく意図がわからないが、妹なりのチェックがひとしきり終わると、ほっとしたように胸をなでおろしている。謎の儀式だ。
 昼。非常に視界の悪い階段の踊り場の柱に身を潜めている妹を発見。素行の悪い生徒ですら尻込みするほどの悪人面をしており、どうやら良くないことを考えながら柱の影から踊り場の人通りを伺っているようだ。なぜか口にトーストをくえわ柱の影から踊り場に飛び出してからのっ……男子生徒に体当たり。って、えーーーー。
 恋愛には痛々しくて振り返れば赤面してしまうような過去が付きまとうもんだ。キスの予行練習、ペアルック、公園の手漕ぎボートでやるタイタニックゴッコしかり。妹も多分そういう年頃なのだろうね。
 さて、約一週間に及ぶ私による妹の行動観察の結果から、おのずと妹に中二男子程度の恋愛力しか備わっていないことが明らかとなったわけだが。
 唯一妹が歳相応の賢しさを備えていると感じたのは、彼氏が出来てもグループ内で気取らない女子を演出する方法を考えていた件くらいかな。流石は私の妹だと妙に感心したが、思考の着地点が『みんなと仲良くする』な辺り妹の詰めの甘さを感じざるを得ない。
 正解は『イケメンと付き合わない』だ。そのためスーパーかっこいい男と現在男女の関係にある私は女友達が一人もいなかったりする。…………嘘だよ?
 時刻は現在6時40分。寝癖も完璧に直っている妹が先ほど玄関から飛び出していった。妹は女子バスケ部に所属していて、毎朝7時から朝練をしているため普通の生徒よりも登校時間が1時間ほど早い。
 ボールは友達らしく、登下校時にはバスケットボールを脇に抱えて全力疾走している妹の姿が見られる。なんか違くないといつも思っている。
 妹は意外にも体育会系的青春を謳歌しているらしく、背番号11を背負って試合に参加している姿を見たことがある。ちなみにレギュラーらしい。いま改めて女子バスケ部の質が問われるときかもしれない。妹の癖に生意気だ。
 妹がバスケットボールを抱えて走り去っていった玄関を、私はそれから30分ほど後に通ることになった。
 原付バイクでやや肌寒い10月の空気を切りながら、妹の通う学校の裏山にある神社に向かう。
 四方を山に囲まれたこの神社なのだが、社に上がるための長い石段から下界を見下ろすと、何と妹の通う学校の校門が丸見えなのだ。
 昨日そのことを発見するなり無性にわくわくしてきて、今日に至っては深い意味もなくこの場所で半日張り込みをする予定にしている。
 1時過ぎには下山して、昼一番に妹のクラスで行われる体育の授業を学校の保健室から覗き見するつもりだ。ちなみに妹の通う学校は私の母校でもあるので、保健室に忍び込むくらい朝飯前だろう。
 双眼鏡片手に石段に座り込み校門を観察していると、箒を片手に神社の神主が声をかけてきた。
 秋は落ち葉が多くてお掃除も大変そうですねと、しれっと会話を流そうとしたが私は神主に不審者というレッテルをいきなり貼られることになった。
 野鳥の会の者だと名乗ったが聞き入れてもらえず、お前神主じゃなくて警部にでもなれよと思うくらい厳しい追及を受けた。
 なんやかんや論争を繰り広げ、私は野鳥の会の名誉会員という立場を貫いていたところ、どこをどう話が転んだのか神社に散歩のためやって来た70過ぎの遠視のおばあちゃんが話に横から割り込んできて、「お譲ちゃん、目はいいのんかい」「うん。まあ野鳥の会だからね。両目とも視力3.0は余裕だと思う」「最近わたしゃあ遠視が酷くてね。普段の生活は何とかなるんだけんど、せっかく娘に買ってもらったケイタイデンワが全く使えんくてね」「世知辛いね。視力を良くする方法は知らないけど、携帯電話の使い方くらいなら教えるよ」といった話の流れから、秋風吹き抜ける神社の賽銭箱の前で70歳から始める携帯電話講座が開講することになった。
 さっきまで私を散々不審者扱いにしていた神主も私とおばあちゃんのやり取りを落ち着かない雰囲気で覗き込んでいて、気がつけば70歳から始める携帯電話講座の受講生が二人に増えていた。
 神主とおばあちゃんが携帯のデコメ機能をそこそこ使いこなすようになった頃には、大体昼の1時手前まで時計の針が進んでいた。
 妹が家を出てから、ここまでの話のくだりが必要だったかは疑問が残るが、私の人生にはちょっとだけ意味のある出来事だった。
 下山して原付をコンビニの駐車場に置いてから、私はいよいよ高校に突入するべく正門を避けて裏門に回った。年中この裏門は施錠がされていて誰も出入りできない仕様になっているのだが、この施錠はいい角度で空手チョップすればガコッといういい音を出して外れることをこの高校の生徒なら誰もが知っている。だから空手チョップ。
 裏門から校舎に潜入し、廊下を歩いていたところ高校三年次に担任だった数学教師が正面から歩いてきた。
 この数学教師は私が何かとお世話になった先生で、よく授業をどろんする私を追い掛け回したり、推薦入学の面接試験で社交性のなさから合格の危ぶまれた私に対して、面接の個人レッスンをしてくれたりと割と手を煩わせてしまった記憶がある。
 まだ卒業して八ヶ月ほどしか経っていないが懐かしさもあって柄にもなく「ちゃおー」と気楽に挨拶しところ、数学教師は何故か血相を変えて私を追い回して来たので、やむなく正門から学校を飛び出し校外をぐるっと半周してからもう一度裏門から校舎に侵入し、物陰に身を潜めながら保健室にまで行く羽目になった。なんだ、あの数学教師。爆発すればいいのに。
 たどり着いた保健室はもぬけの殻だった。好都合だけど物騒だよね、と平凡なことを思ったりする。
 そうこうしていると、グラウンドから高らかな笛の音が響いた。多分これは体育教師が集合の合図のために吹いた笛の音だ。もうそんな時間か。
 あわてて双眼鏡片手に保健室の窓からグラウンドを覗き見る。ばらばらと整列をする生徒の中に、妹を発見。
 体育教師が何かを叫ぶ。どうやら今日は授業でキャッチボールをするから、ペアを作れという内容らしい。生徒がミットを持って、グラウンドに散り散りに広がっていく。
 妹はミットを片手にみっともないほど、ぼーっとしていて、その視線はひたすら真っ直ぐ一人の男子生徒に向けられていた。
 反射的に私は双眼鏡を下ろした。
 いつのことだったか、まだ私と妹の部屋が一緒だった頃の話だ。
 遊園地に家族で出かけた時。母が父の手を、父は私の手を、私は妹の手を、妹の手には風船が握られていて。
 小さい子どもになら誰にでも配る安物の風船で、係員のお兄さんがにこにこ渡してきて妹がにこにこ受け取った黄色い風船。
 ふと、妹が気を抜いた瞬間、妹が手にしていた風船がするりと宙に向かった。
 父と母は「あーあっ」と笑った。妹はと言えば、驚くほどの真顔で宙に向かった風船をひたすら真っ直ぐ見つめ続けていた。そして、ときおり手を伸ばしては風船を掴もうとさえしているのだ。
 自分の目に入るものすべて、手を伸ばせば掴むことが出来ると思っていたほど妹が幼い頃の話だ。
 妹はいま、あの時と同じ表情をしている。
 目の前にあっても掴めないものは世の中にたくさんあって、それを理解するようになった頃には、私たちは、もう取り返しのつかないくらい大人になっていた。
 だからかもしれない。グランドの真ん中、ぽつんと佇む妹の真っ直ぐな瞳に、愁いとも取れる影が見え隠れするのは。
 ああ、妹の恋は叶うことはないんだなと思った。


 私は大学生だ。ときどきは大学に行って講義を聞きながら、黒板に書かれた内容をノートに書き写したりもすれば、学校にあるPCを使って始めたFXで、貯金通帳の残高が0になるという悲劇に見舞われたりもする。
 なぜか。それは、私が大学生だからに他ならない。
 今日も学校で講義を聞きながら、先日、日雇いのバイトで稼いだ金をどのように運用するか一日中考えた。結論から言えば、宝くじ、パチンコ、FXに2:3:5の割合で投資することに決定した。どれか勝てるだろう。
 尾行に聞き込み、張り込み潜入といった探偵ゴッコは、約一週間で終わりを告げ、また平穏な毎日が始まる。それが一番なのはわかっているさ。
 ただ、世の中には知らないことの方がいいこともある。
 築十五年、耐震性にも疎く、壁は非常に薄い私の部屋の壁一枚隔てた先から、女の泣き声が聞こえてきた。この泣き声の理由を知らずにすんだのなら、どれほどよかっただろうか。
 壁一枚隔てた先から妹の泣き声が聞こえた。理由に心当たりもある。たぶん失恋したのだろう。それ以外に、あの天真爛漫な妹が泣き声をあげる理由が思い当たらない。
 きっと布団をかぶって泣いているのだろう。努力は認めるが妹の部屋のベッドの位置は、私の部屋の壁に面して置かれているので、二階で壁を叩けば一階まで響く我が家の構造を考えれば、可愛そうだが布団は二枚かぶるべきだっただろう。
 いてもたってもいられず、私は妹の部屋をノックした。この扉をノックするのも、本当に何年ぶりのことだろう。返事を待たずに私は、妹の部屋の扉を開いた。
 扉を開くと、ベッドの上で団子みたく丸くなった布団がもそもそと動くのが目に入る。赤っ鼻の妹が驚いた顔をして、布団から頭を出した。
 えっ、あー、えっと、と声が出ない。無理もない。妹以上に私のほうが動揺しているのだから仕方がない。
 つまりだ、あの、えっと、あの、……と。言葉が続かないので咳払いをした。
 妹は素っ頓狂な顔をした。こんな可愛い表情をする妹を好きにならないなんて、妹の通う学校の男子全員とんだ不能ヤローだと思った。
 えーっと、あー、だ、つまりさ、あんたって朝、すごいひどい寝癖してるけど学校行く時には普通でしょ。だから、なんか秘密があるのかなって、ははっ。必殺の寝癖直しでもあるのかなって、教えて欲しいなーみたいな……ね。
 どれほど間抜けな8秒間だっただろうか。もう一回、入室からやり直させていただいてよろしいでしょうか? そんな気持ちだ。
 何秒経ったか、ひょっとしたら何分も経ったのかもしれない。妹がなぜだか、くすくすと笑い始めた。
 チャンスだ。部屋の扉でもじもじしていた私は、ここぞとばかりに部屋に飛び込み、ベッドの前にたどり着くと畳み掛けるように妹を布団の中から引っ張り出した。
 そのとき握った妹の手は昔と変わらず、とてもとても温かくて、昔より全然大きくなっていた。だから、私たちは手を繋がなくなったんだろう。
 勢いそのままに私が妹を抱きしめると、妹は私の胸の中でわんわん泣いた。
 しばらくすると、妹の泣き声に気がついた親が心配そうに部屋までやってきて、泣きじゃくる妹の代わりに私が申し開きを求められる事態になった。
 だから布団は二枚かぶるべきだったのだ。


 朝のニュースくらいしか聞こえてこない静かな食卓に、突如落雷か土砂崩れかと聞き間違うほど大きな音が鳴り響く。理由はわかりきっていた。我が家に一箇所しかない階段で妹が足を踏み外したのだ。
 イチゴジャムをたっぷり塗ったトーストを頬張る。父親が新聞の占い欄で、私の誕生月の運勢が今日は格別悪いことをドヤ顔で報告してくるのだが、なんだその占い。もう一週間以上うお座だけ運勢が悪いってなんだ。訴えるぞ。
 そんなやり取りの中、今日はわき腹を擦りながら妹が食卓へと姿を現した。
 妹はうつらうつらした表情で自分の席に座ると、どういうわけか毎朝ニワトリの鶏冠並みにいきり立っている髪を恨めしそうに撫で回していた。
「お姉ちゃんは今日は朝から学校なの」と、これは洗濯を終えて食卓に現れた母親の言葉だ。
 私は、違うと答えた。毎週木曜日は全くのフリーだ。
「でも先週の木曜日は授業があるって。なんちゃらの授業で、遅刻がどうのこうので…………足フェチだっけ?」
 でしたっけ。

 いってきますと、妹が玄関を飛び出していった。寝癖は相変わらず、起き抜けからは想像もつかないほど整っている。
 その秘訣について妹に尋ねてみたところ「髪を水でわしゃわしゃーっと濡らす」との事だった。
 なので試しに私も寝癖頭を水でわしゃわしゃーっとやってみたところ、癖毛が自由に広がりかえって残念な結果を招いた。妹に騙されたんじゃないかと鏡を見て思う。
 今日は授業もないので妹の通う学校に行く予定だ。
 私が学校に忍び込んだ翌日、妹が私の三年次の担任である数学教師からの伝言を預かっきたのだ。その伝言の内容というのが卒業式に隠したものを元に戻せという内容だった。
 そういえば、卒業の記念に理事長の銅像にかかったメガネを校舎に隠したなーとか思い出した。かなり親切に隠した先の地図まで残していたのだが、発見されずトレジャー化してしまったらしい。だから血相を変えて追いかけてこられたんですね、先生。
 仕方ないので私は、探偵としてではなく、トレジャーハンターとして母校の地を再び踏むことになった。こんなに魅力に欠ける宝探しもないんじゃないかと思う。
 まあ学校で妹の元気そうな顔が見られれば、それで十分かなと、そんなことを思ったりする今日この頃だ。
 ちょっとした余談にはなるのだけれど、学校に着くなり数学教師とバッタリ対面することとなった。
「よっ、素人童貞」と挨拶すると数学教師は「大学に行って友だちは出来たのかな、相場君」と返してきた。
 よし、こいつ殺そうと思った。
charMy
2011年05月12日(木) 19時00分39秒 公開
■この作品の著作権はcharMyさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
前TCが移転前に一度投稿をさせていただいた作品です。
その際、感想をくださった方や読んでいただいた方、ありがとうございました。
頂いた感想を元に推敲を致しました。
大きな変化はありませんが、少し話がスマートになったかと思います。あと、ライトノベルよりにタイトルをしてみました。
宜しくお願いいたします。

この作品の感想をお寄せください。
No.3  zooey  評価:30点  ■2011-05-15 13:50  ID:qEFXZgFwvsc
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読ませていただきました。
ウィッティな文章が心地よく、楽しく読み進めることができました。
歯切れのいい語り口でありながら、使う言葉や表現、作り話などが妙に大人ぶっていたり、逆に子供っぽかったりして、
どこまで意識されているのかわからないのですが、主人公のキャラクターを形作る上で、うまく機能しているように思いました。

二歳しか離れていない妹の見方からしても、大人ぶった大人未満なんでしょうね。

妹の男子生徒への視線と、子供の頃の風船の件がとても良かったです。
妹の心情も切ないですが、姉が大人ぶっているけど、反面、過ぎていく子供時代に郷愁を感じていることがうかがえました。

ただ、私がラノベを読まないからかもしれないのですが、
妹のキャラがちょっとマンガっぽ過ぎて、なんか、読んでいて違和感がありました。
そんなしょっちゅう階段踏み外さねーだろ、とか現実的なことを考えてしまったり^_^;
好みの問題なんでしょうけど、キャラを作りすぎてる感じが、私には少し合わなかった感じです。

でも、面白かったです。
No.2  楠山歳幸  評価:30点  ■2011-05-14 23:26  ID:sTN9Yl0gdCk
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 読ませていただきました。
 二度目ですが、妹ちゃん、お姉さんともにやっぱり可愛いですね。お姉さんの性格好きです。
 スマートになりましたけれど、ちょっと淡白にもなったかな、とも。
 でも楽しませていただきました。
 失礼しました。
No.1  ゆうすけ  評価:30点  ■2011-05-13 17:37  ID:1SHiiT1PETY
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拝読させていただきました。

妹可愛い〜、読んでいてほんわかした気持ちになりました。優しいお姉さんがいて、幸せな妹、ああこんな妹が欲しかった。娘欲しかったけど男三連続だし。
恋心を抱く幼い妹の描写が秀逸ですね。お姉さんのドタバタコメディもテンポよくて楽しめました。細かいエピソードが上手く味付けをしていると思いました。
さてお姉さん、妹にかまけてプライベートが疎かになっている様子ですね。そこらへんの切なさをもっと演出すると、より味わい深いキャラになりそうですね。
総レス数 3  合計 90

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