吾輩は(ピー)である
 吾輩は(ピー)である


「私に悪いと思わない?」
 ふふん。
 また人間どもが仲睦まじくケンカなぞしておる。嫌よ嫌よも好きの内というが、まったくケンカできる幸福を享受していることに気づきもせぬ愚かな下等よ。
「みゆきこそ、おれに悪いんじゃないか。そんな物言いして」
 何が起こったかとんと見当がつかぬが、人間同士の揉め事なんて得てして原因に重点を置かぬものだ。結果に振り回される恋のやじろべえなのだ。(ちなみに、こやつらが出会っているセイシンビョウインの受付係とうのも大概イカれた職場であるなしかし。)
 結局は別れる別れないで別れるサダメたる男女。吾輩には先の先がお見通しなのだ。
「そっちが悪いんじゃない!」
 ザイアクカンだと。そんなクダラナイ生成物に拘るからいかんのだ。善し悪しという天の采配に任すべき代物を相手に戦おうとするのが『人間といふ病』ありて生きたる証である――――――

『俺はもう誰も不幸にしない! しないんだ!!』

 えっと……・・・・・・
 いまのは通行人Aである。
 いわゆるデンパ系、あほな人間に命運をもてあそばれ恋猫にもなれなかった貴い動物の、尊いミタマを背負ってアアなっているのだからまぁ放っておけばよい。
「……え、なに今の。」
「――――みゆき。俺が悪かった」
 なぬ??
『俺は全ての人間を呪ってやる! 必ずだ!!』
「言い争いしてる場合じゃない。あいつみたいなフコウな人間を、俺らが幸せになって救おうじゃないか」
 なんだ、なんだ。
 宗教チック。
「そうね、掬うより救うこと。人間ってそういう生き物よね」
 ちっっがーーーーーーう!
 断じて違う、人間は、信じて疑って、最終的には疑うことを信じる生物なのだ!
「「二人手を取り合ってゆこうね」」
「「はい」」
 ……。
 ……ふん。ばかばあかしい。
 せいぜいやっておればいい。そのうちきっと破局を迎える誓いなのだから。

『俺は、俺は、俺あなんだーーーーーー』

 吾輩は。吾輩は。
 吾輩の羽根は、根本が白くて先が青黒いのだ。カラスかハトかヤタガラスか、いずれにも属さぬ。こんぷれっくすなので終盤まで嘴に出せなかったが言おう、これで吾輩はとんと、たんといじめられてきたのだ。吾輩の名は一体何かと申せば、
 名前は「まだ」ない。
 そう「まだ」。

 パンドラの箱には最後に希望が残るという。最後というのは最期の事だろうか?

 了
山村本子
2016年06月08日(水) 08時32分39秒 公開
■この作品の著作権は山村本子さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
御評価は、出来れば甘口で願います。

この作品の感想をお寄せください。
No.2  山村本子  評価:0点  ■2016-06-12 20:59  ID:2Md9ROsYk2E
PASS 編集 削除
感想ありがとうございます。
独りよがりな文章になってしまったと思います。読み返すと、自分で考えた裏設定を描写しておらずヤッツケ感が否めません。
次回投稿する時は小説として成り立ったものを出そうと思います。
No.1  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:20点  ■2016-06-10 00:12  ID:eFOY3cHRZZU
PASS 編集 削除
こんばんは。初めまして。
甘口注文に対し、あまり応えられないことを前もって書いときます……代わりに点数がちょっと甘めです。

まず全体的に、不明瞭な点が多すぎです。舞台設定というか、誰が・どこで・何を・どのように・なぜ、行っているのかがわからないので、読者が盛大に迷子になります。短編は特に、この辺サボると全体がすっ飛びます。
舞台は精神病院、彼と彼女と吾輩。それしかわかんないのです。
どこかをシークレットにしたいなら、他をわかりやすく具体的に。あるいは、読者を飲み込む濃い雰囲気で。こうすることで曖昧さも、雰囲気の一部として受け入れられやすいです。

あと、二次創作じゃないならば、もっとそう主張した方がいいかもです。このサイトは二次創作禁止なので、特に。……「吾輩」のインパクトがでかいのです、夏目先生の代表作ですし。

参考になるかわからない意見ばかりですが、頑張ってください。
ありがとうございました。
総レス数 2  合計 20

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除