異世界ってこんなんだっけ?
俺こと羽柴小太郎は今暗闇の中にいる。そうなった原因は思い出せないが、とても嫌な予感がする。先程から手探りで状況を確認しているが、近くには何もなく途方に暮れていると、ポツンと光点が見える。それはだんだんと大きくなっていき、一瞬のうちに自分を包み込むそしてーー
唐突だけどあなたは死んでしまったのという声と同時に目の前が突然クリアになる。
そして女神と言っても差し支えないほどの美女が目にうつる。おおっ大きいなとその豊満な胸につい見とれていると。
「えと……そんなこと言われるとさすがに恥ずかしいのだけれど……」
と頬を赤らめながら言われ「えっ! 俺言葉にしてたのか……いやお恥ずかしいなーー」と頭を掻く。
「いえ言葉にはしていませんよ? 私が特殊なだけなのです。なにせ女神なのですから」
えっへんと胸をはって見せる。さらに強調された胸をつい凝視してしまった。
また見とれている俺に対し、少し恥じらいながら咳ばらいをする彼女。俺は意識を持ち直し気になっていた疑問を告げる。
「そういえばさっき俺が亡くなったとかって言わなかった?」
すると女神様は少し真剣な表情で「説明しますね」と言って大まかにここまでの経緯を教えてくれる。
俺は生きていた時はとある研究所で働いていたそうだ。そしてある研究の途中で事故が起こった。そしてその時一番近くにいた自分が巻き込まれてしまった。ここまでの説明で理解できた。納得は出来ないが、まあ事故なら仕方ないかと割り切る。
「理解が早くて助かります。それで本来ならこのまま然るべきところにお送りするのですが……」
「あの何か問題でも……もしかして俺地獄にいくとか?」それは嫌だなあと考えていると慌てたように。
「いえいえ、そのような事にはなりません。ですが一つお願いと言いますか……」その言い様に疑問を覚えるがとりあえず先を促す。
「そのですね……あなたには二つの選択肢があるのです」。
天国行くか時獄行くかってこと?なんて考えを巡らせるが、次の言葉に耳を疑う。
「異世界に転生してみる気はありませんか?」
そして間髪入れずにそれともと続けるが今はそれどころではなかった。
え?い、異世界?それってあれか?魔法とか剣とかの異世界か?竜とか魔王とかがいるあれか?などと思考を巡らせていると「あのちゃんと聞いてますか?」一旦思考が落ち着く。
「あ、ごめんなさい聞いてませんでした。」と言うと少し頬を膨らませながら「もうっ!」と腕を組む。可愛らしい姿に一瞬ドキッとなるも落ち着かせる。
「ですから異世界に行くかこのまま輪廻転生するかです。」
ふむつまりは今までいた世界に一からまた住み着くか、異世界で新しい人生を始めるかという意味で間違いはないだろうしかし……。
「とりあえず理由を聞いてもいいかな?」すると少し考えてから……。
「面白そうだから?」と満面の笑みで答えられてしまった。
いやいやいや、そうじゃないだろう。というより理由らしい理由がないのかと考え込む。
そのときに彼女がびくっとしているのも知らずに……。
「とにかく! どちらにするか決めていただけませんか?」と急かすように言われようやく思考の波から戻る。
「うーん……一つだけ聞いてもいい?」
「なんでしょう」と少しあたふたする女神……かわいい。
「……まあ異世界がどんな所とか聞いてないから判断しようもないんだけど……」
すると忘れてましたと言わんばかりに「あ、すみませんそうでしたね」と簡潔に教えてくれる。その大まかな内容は以下の通りである。
まず魔法や剣つまりはファンタジーな世界であること、魔物や悪魔といった危険生物が存在すること、そして文明度は程度の差さえあれ町や村が幾つも存在していて、そのどこにも特産品ないし特徴があるということが教えられた。「まあそれなら面白いかもな」と答えるとぴんと指を立てて。
「それともう一つ重要事項なんですが……」と無駄に溜めるので先を促す。
「この中から一つだけ好きなスキルを選んでください」と勢いよく差し出された手の中でカードのようなものが眩い光を放っている。それをよく見るとその力の扱い方みたいなものが頭に浮かんでくる。「さあ」と急かされるように端から確認していく。その中で目を惹いたのは「錬金術」「加工術」「召喚術」この三つである。どれにしようかと悩みながらふと見上げると、困ったような表情で見られていたので、「な、なに?」とつい声が裏返ってしまう。
「いえ、問題はないのですがーー気になるといえばあまりそれらのスキルは荒事には向かないので考え直した方がいいかと……」。
確かにどれも戦闘向きではないな、というよりは生産系か……。
「でもなーー戦闘系といっても聖剣や魔剣が使えるとか、強力な魔法が撃てるみたいなのはあまり向いてない気もするしなあ……」。するとうーんと考え込んでから「わかりました」と満面の笑みで言われた。
「その三つと少しだけ特別なものをプレゼントしましょう!」。
「へっ?」つい変な声が出てしまったのは仕方が無いそして「では新世界にlet,s GO!!」と言う言葉通りに俺の意識は閉ざされてしまった。
心の準備とは一体……。
2016年05月19日(木) 16時42分20秒 公開
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No.3  時野洋輔(元ウィル)  評価:20点  ■2016-05-24 11:42  ID:9caM1xoUhqQ
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私の好物の話なのですが、残念ながらここでは連載禁止、短編オンリーなんですよ。
小説家になろうでよくある出だしですね。

さて、話の感想ですが、死んで簡単に、あー、納得ってあまりにもあまりですよね。もう少し、死んだ時かされて、過去の記憶がフィードバックしてきて、
「あ……そっか、俺……死んだんだ……」
みたいなものはないのでしょうか? 
そのあたりが少し残念ですね。

ここでは連載は禁止なので、最後まで書き終えた、もしくは第一章を書き終え短編として通用する話ができたら、再度投稿お願いします。
No.2  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:20点  ■2016-05-22 23:38  ID:eFOY3cHRZZU
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こんばんは。初めまして。読ませていただきました。

初作品、ということで。ファンタジーというやつは初っ端の掴みがものを言うジャンルと思ってます。いかにわかりやすく、短時間で世界観に読者を引き込むか。そこからどうワクワクやドキドキを展開させるのか。
正直これだけでは足りないので、評価が難しいです。起承転結の『起』のさらに頭部分だけな状態なので、短編としても成り立っているかどうか……これから、って感じで切れちゃってます。。。

あと、突っ込んで言えば文章構成ももっと練ってほしいです。基本的な読みやすさもですが、感情の描写、比喩、展開などにも一工夫。できる限り尻切れ蜻蛉はやめるべきかと。
サイトの利用規約でも連載は禁止されていますし。続き物が駄目なのではなく、一話完結していればOKらしいのでそこら辺に配慮が必要そうです。

どうぞと言われるがまま好き勝手述べました。一ファンタジーマニアの個人的な意見です。すみません。
どうかへこたれずに、じゃんじゃん次回作を書いていってください。
ありがとうございました。
No.1    評価:0点  ■2016-05-19 16:54  ID:FLHCVOVt6M.
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意見じゃんじゃん下さい!あと返信出来るのは深夜過ぎますのであしからず……。
総レス数 3  合計 40

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