わたしは、ミミ。小学1年生のうさぎ。真っ白い毛並みに耳がピンク。
 おひげが風になびいてる。
 
 わたしは、今日学校の帰りに種を見つけた。

 ホワホワした綿毛を庭の土に埋める。

 大きくなれ。大きくなれ。

 わたしの願いのように、大きくなれ。大きくなれ。

「ミミちゃん、遊ぼう」

 お隣のぶたさん。同級生のぶうちゃん。門から顔を出してこっちを見ている。

 わたしは、ぶうちゃんに近づくとぶうちゃんのお耳にコソコソ話をした。

「えー。種を植えたの?」
「しー」

 わたしは内緒にしてねというように唇をすぼめた。

 ぶうちゃんも花壇を覗く。

「ミミちゃん。土が乾いているね。お水をあげようよ」
「いいアイディアだね。そうしよう」
 
 わたしは、近くのホースをぶうちゃんに渡すと、水道の栓をひねった。

「わあ」

 ぶうちゃんは、驚いた声を上げる。

 わたしは、ぶうちゃんの方を見ると水に虹がかかっていた。

「なあに、これ。魔法かしら?」

 ぶうちゃんがこっちを見ると、さらに驚いたことが起こった。

 芽が生え、にょきにょきと育っていく。

 やがて、小さな芽だったものが天まで届く植物となった。

「まるで、ジャックと豆の木」

 わたしとぶうちゃんは、顔を見合わせた。

「ねえ、ミミちゃん。昇っていく?」
「怖いよう」
「うちと一緒でも怖い?」
 
 ぶうちゃんの言葉に、わたしはふるふると顔を横に向けた。

「じゃあ、昇って行こう」

 ぶうちゃんはわたしの手を取ると、おさるさんみたいに植物に捕まった。
 わたしもぶうちゃんを真似て、同じ格好になると上を目指した。

「わあ。雲さんの上まで来たよ」
「雲さんに乗れそうだね」
「じゃあ、乗ってみよう!」

 ぶうちゃんはえいやっと雲に飛び乗る
 
青空
2016年01月14日(木) 23時04分41秒 公開
■この作品の著作権は青空さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
No.2  青空  評価:--点  ■2016-01-23 10:23  ID:fH7ZN1q52oE
PASS 編集 削除
(−−;め、メッセージ? 

お願いしやす(−^^||………
No.1  冬将軍大佐  評価:40点  ■2016-01-25 06:42  ID:hB6/jNV6c8Y
PASS 編集 削除
ω・`)こんぬづわ。感想でつ。ストーリーは良いと思いました。愛らしいでつ。キャラに芽〜ではなく萌え〜となりましたでつね。ただ描写がちょと足りないでつかね。絵本みたいで、絵本は描写を絵が担当してくれるのでいいのでつが、言葉だけとなるとやっぱり描写が足りません。最後「えいやっ」かわいいでつね〜そこからどうなったのでしょうか気になるところです。
総レス数 2  合計 40

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除