主催者より、挨拶
 どうもいつもお世話になっています。三語主催者のRYOです。
 
 チャットでこそこそ(?)、毎週やっておりました即興三語小説ですが、無事一周年が過ぎ、いろいろ遅れて申し訳なかったですが、ようやく傑作選を発表させて頂ける運びになりました。
 三語小説傑作選には、さまざまなジャンルの作品が揃いました。このお題をこーんなふうに、あの縛りがあーんなふうに料理されております。是非とも一読して、三語の面白さをご堪能していただければと思います。

 思えば、TCにおける三語はもともとチャット内で、スタートしたものと記憶していますが(三語と似て非なる三題小説というのもありました)、確かチャットにのこのこ?やってきた新人さん歓迎イベントでした。
 まずチャットで、誰かが言い出しっぺになり、幸か不幸かその場に居合わせた人が参加されたり、強制されたりして、ミニイベント板に投稿していくというスタンスだったりします。そんなわけで、別に新人さんが居ようが居なかろうが、関係なかったりしますが、新人さんがいたら遭遇する可能性は高いイベントであったわけです。

 強制という表現を使いましたが、「書け、書け」というその場のノリで強制された気分になるだけで、実質的な強制力は全くありません。参加しなかったからといって、何か罰があるわけでもありません。無理に参加しなければいけないってことでもないです(このあたりで不快な思いをされる方もいたかと思いますが、その点はお詫び申し上げます)。新人さんがいることで始まったら、新人さんには頑張って欲しいわけだったりしますが。

 そんなこんなで、ときどきチャットで行われていた三語なわけですが、私が「(自分の)リハビリっぽく毎週やってみようか。それなら周りも巻き込んでしまえ」と、勝手に毎週やりだしてみました。ほかにもいろいろ思いはあるわけですが、それはこれから。とにかくそれで現在に至るわけです。が、三語を始めた直後にTCが崩壊するということになって、以後十ヶ月近く細々と、ラトリーさん設置の掲示板の方に居候することが続いてました。

 三語スタート当初は、本当に即興でやっておりました。お題の三語が決まったところで、六十分で書き上げることを目標にやってました。
 なんだって六十分なのか、今でも六十分は守れていないじゃないか、ということを疑問に思われる方もいらしゃるかと思いますが、主催者としては理由があります。
「集中して書き上げる」
 この一点につきます。誰もが執筆する時間が十分にあるわけではありません。とくに社会人になってからも執筆する時間を作ることは、難しかったりします。いざ書こうと思っても、なかなか書き上げるところまで行かないのが実情だったりします。それが「六十分」なら、お題があることも手伝って、書くモチベーションに繋がりやすいと思ったわけです。それが現在も目標タイムとしても、残っているわけです。
 だらだらと執筆せず、とにかく六十分、集中して書いてみること。そんなところで、六十分ルールがあります。

 現行のルールは執筆時間は六十分を目標としていますが、設定やストーリー等を考える時間は含まれません。というのも、即興で参加するには、そのときのチャットに参加もしくはロムしている必要があるわけで、チャットに来ることができない人は参加できないわけです。そんな理由から、より多くの人に参加していただけるようにということで、一週間の投稿期間を設けることになりました。
 とはいえ、一週間あると、それなりに設定を練りこめるわけで、六十分ルールが形骸化する怖れもありましたし、何を書き、何を書かないかという取捨選択することもないまま投稿しては成長が見込めないでしょうし、参加者によって文量が違いすぎると読むことも大変になってしまう等のことが予想されました。そんなわけで六千字という字数制限(分割制限)ができることになります。書きなれた人でも、一時間で六千字書くのは難しいと思うので、そういう意味では六千字は十分な字数だと思います。
 こうなると本当に事前に練りこまないと六十分、六千字が守ることが難しいことがわかると思います。
 
 ただ、いくら三語とはいえ、慣れてくると書きやすいジャンルに固定されたり、似たキャラクターが毎回出てくることになっては、悪い癖に繋がることもあるでしょう。そこで、「縛り」です。三語の難易度の調整や、書いたことのないジャンル、キャラクターへのチャレンジの要素として取り入れました。主催者としては週替わりで、人物、舞台、文章等を考えてましたが、参加者の皆さんが自主的に出してくださるので大変ありがたいです。「任意お題」については、書きあぐねいている人のためだったり、なんか別のアクセントが欲しい人にうってつけかと。
 書きつづけると、良くも悪くも「癖」というものが、どうしても身につくことがあると思います。それを「縛り」や「お題」で上手く回避していただければと思います。
 
 これだけいろいろあると、どうしても守れない部分が出てくるかもしれません。そういうときは、作品末にでも守れなかった項目を記載していただければ、基本的に大丈夫です。そんなに尻込みする必要はありません。上手く書く必要もありません。他の方の作品がやたらと上手く見えることはあります(笑) もっとも、自分の作品の出来不出来は作者自身が一番良く分かっているかと思いますし、他の方の作品から思いもつかなかったお題や縛りの使い方を学べるかと思います。

 そんなこんなで、いろいろ考えて、三語を実施してきました。とはいえ、かなりゆったりやってます。
 何よりも、楽しく書いて、楽しく読みあってくだされば幸いです。

 さて、傑作選についてですが、このようなルール上で書かれた作品であるために、一般板と同様の感想や批評にさらされることは好ましくないと考えます。また運営上、作品が流れにくいために荒れやすい面も考えられるため、運営者様と相談の末、感想等の書き込みはできないようにしてあります。

・傑作選の作者様へ
 もし感想が欲しいということでしたら、一般板に投稿してくださいませ。傑作選の作品で誤字の修正や投稿時の誤りがありましたら、傑作選の会議室等に申し出てください。確認出来次第対処します。

・傑作選をお読みいただいた方へ
 感想を書きたいという方がいらっしゃれば、ぜひ、ミニイベント板にどうぞ。新しい作品があることでしょう。そちらの作品に感想を書いて下さいませ。もしくはチャットでその作者が来ているときに直接どうぞ。

・三語を書いてみたい方へ
 三語はどの方でも参加できます。リハビリに、新しいジャンルへの挑戦に、限られた執筆に、ぜひともご活用ください。
 不明なときはチャットのミーティングでどうぞ。

・傑作選をこれから読まれる方へ
 メガネにかなうかわかりませんが、お題や縛りも含めて、楽しんでいってください。

 最後になりましたが、だらしない主催者に毎回付き合ってくださる参加者の皆様、また今回傑作選を選考してくださった皆様、傑作選という場を作ってくださった運営者様、旧TC崩壊直後にミニイベント板を別所に作ってくださったラトリー様、この場を借りまして、お礼を申し上げます。
 貴方のお力がなければ、三語はありえません。本当にありがとうございました。
 今後もいろいろ至らないことがあるかと思いますが、三語にお付き合いいただければ幸いです。
 
三語主催者
2010年02月18日(木) 21時54分58秒 公開
■この作品の著作権は三語主催者さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
これに誤字とかあったら嫌だな(笑
次回の傑作選は八月くらいから企画できたらいいなと、考えてます。
ご意見があれば、チャットかミニイベント板の三語小説質問板にでも。


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